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[MOM897]市立浦和DF松本渉(3年)_相手エースをストップ&決勝弾の活躍

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 全国高校選手権埼玉県予選決勝 市立浦和1-0正智深谷 埼玉ス]

 市立浦和のDF松本渉(3年)主将が値千金のゴールでチームを全国へ導いた。終了間際の後半39分、右CKに合わせて飛び込むとゴール正面から左膝で押し込んだ。これが決勝点となり、市立浦和は1-0で勝利。試合後、松本は「練習でもよく決めている自分の得意なゾーンだった」と笑顔で話した。

 この日の松本は決勝弾だけでなく、守備でも大きく貢献した。相手エースFWオナイウ阿道(3年)とマッチアップ。序盤から激しいマークで相手の攻撃の芽を摘んだ。前半14分にはオナイウが縦パスに抜け出そうとするも、一歩速く動き出した松本がボールカット。相手エースに決定的な仕事をさせず、試合を通じて、わずか2本しかシュートを打たせなかった。

 実は松本は中学3年生時にも、オナイウの所属するクラブと戦ったことがある。当時の松本はSBだったため、マッチアップする機会は少なかったが「最後に(オナイウに)一発決められて、0-1で負けた。だから悔しい気持ちはずっとあった」と言う。そしてこの日、決勝の大舞台で3年越しの屈辱を晴らした。

 決勝戦での自身のプレーを「100点満点で言えば?60点ですね。相手を見失う場面もあったので」と言い、オナイウとのマッチアップについては「冷や冷やしました」と謙遜気味に話したが、池田一義監督は「この予選を通してCBは安定していたし、彼らの成長は本当に大きい」と松本を称えた。

 理想の選手にDFカルレス・プジョルやDFダビド・ルイスを掲げる市立浦和の主将は「個々の強さや細かいプレーひとつひとつの質や精度を上げていきたい」と全国へ向けて意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)

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