beacon

[練習試合]槙野の強烈FKで3・4本目も浦和が磐田を下す

このエントリーをはてなブックマークに追加

 鹿児島キャンプ中のジュビロ磐田浦和レッズは11日に練習試合を行った。35分×4本で行われた試合の3、4本目は、3本目の35分にDF槙野智章が直接FKを決めて浦和が先制する。その後も終始、試合の主導権を握り続けた浦和が1-0で勝利を収めた。

 磐田の布陣は3-3-2-2。GKが八田直樹、最終ラインに右から菅沼駿哉、チョ・ビョングク、伊野波雅彦、右WBに駒野友一、左WBに山本脩斗、アンカーにチョン・ウヨンが入った。2シャドーは小林裕紀、山田大記、2トップに山崎亮平と前田遼一が入っている。一方の浦和は3-4-2-1-の布陣。GKは加藤順大、最終ラインは右から森脇良太、永田充、槙野智章。ボランチを鈴木啓太と阿部勇樹が務め、右WBに平川忠亮、左WBに宇賀神友弥、2シャドーに柏木陽介と原口元気、1トップに興梠慎三という並びになった。

 試合序盤から浦和がボールを保持し、磐田は速攻のチャンスをうかがう展開になる。11分にはFW山崎亮平がボールを奪って突進。左の前田遼一をおとりに使ってシュートに持ち込んだが、枠を捉えきれない。対する浦和も12分、磐田陣内で細かくパスを回し、最後は原口元気がゴールを狙ったが、DFにブロックされた。

 17分には再び磐田が好機をつくる。菅沼駿哉の縦パスを小林裕紀がアウトサイドで流す。これを受けた前田遼一がDFを巧みにかわしてシュートしたが、わずかに枠を外れた。浦和も20分、ゴール正面でボールを持った興梠慎三が左へドリブル。スイッチする形で宇賀神友弥にボールを渡す。宇賀神は中に切り込んで右足でシュートしたが、ボールにうまくミートできなかった。

 その後もボールを支配する浦和だが、なかなか磐田の守備ブロックを崩すことはできない。3本目終了間際の35分には縦パスを受けた阿部がスペースにパス。そこに走り込んだ鈴木がシュートを放ったが、GK八田直樹にキャッチされる。それでも、その直後に浦和はFKを得ると、これを槙野が直接叩き込んだ。試合を優勢に進めた浦和が1点を挙げたところで前半は終了した。

 両チーム、メンバーを変更することなく4本目に入る。圧倒的にボールを支配する浦和は、鈴木が左サイドの槙野にパス。槙野がさらに外の宇賀神にボールを預け、そこから中央の柏木へ折り返す。柏木が右足でシュートしたが、GK八田に弾かれて追加点は挙げられなかった。10分には阿部のループパスに抜け出した興梠が合わせて、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。

 1点をリードする浦和は、無理に攻め込まずに磐田がボールを奪いにくるのを待つ。24分には磐田のプレスを回避し、縦パスが興梠に入る。そこからのパスを原口が受けて、折り返しを柏木がシュート。決定機をつくったが、枠を捉えられなかった。25分に浦和は鈴木、興梠、平川を下げて、1本目、2本目にも出場したMF関口訓充、MF那須大亮、FW阪野豊史を起用する。

 チャンスらしいチャンスのなかった磐田も31分、前田のポストプレーからMF駒野友一がシュートを枠に飛ばしたが、GK加藤順大に防がれた。このまま試合は終了。1-0というスコア以上の内容で、浦和が3・4本目も勝利。4本合計のスコアは2-0で浦和の勝ちとなっている。
(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
2013シーズンJ1・J2全40クラブ練習試合&PSM日程・結果

TOP