[2.16 プレシーズンマッチ 鳥栖1-2FC東京 ベアスタ]

　サガン鳥栖対FC東京のプレシーズンマッチが16日、ベストアメニティスタジアムで行われた。前半31分にFWロニのゴールで鳥栖が先制したが、FC東京が後半に2ゴールを挙げて逆転。FC東京が2-1で勝利した。

　昨年5位と躍進した鳥栖。さらなる上位進出へ向け加わった新戦力がいきなり結果を残した。前半31分、センターラインからMF高橋義希がDFの裏にロングフィードを入れると、サンパウロFCから加入したFWロニが反応。GK権田修一も飛び出したが、一歩早くロニが触り、ゴールへ流し込んだ。しかしこのプレーで権田を避けようとしてジャンプしたロニは、着地の際に左手の親指付近を負傷。38分までプレーしたが、DF金井貢史と交代でピッチを後にした。

　先制点を許したものの、序盤、ペースを握っていたのはFC東京だった。だが、前半21分のMF石川直宏のクロスをニアでFW平山相太が合わせたが枠外に外れるなど、決定的な場面を作り出せなかった。

　なんとか同点に追いつきたいFC東京は後半に入っても攻める。だが、左サイドをオーバーラップしたDF太田宏介が放った20分のシュートはGK正面。24分にはMF河野広貴が右サイドをドリブルで突破しシュートを放ったが、枠を捕えることは出来ない。

　しかし後半29分、FC東京が波状攻撃を見せ、同点に追いつく。平山が左サイドで粘ると、こぼれ球をMFネマニャ・ヴチチェヴィッチがシュート。ゴールライン上でDFがクリアするが再びこぼれたボールを石川が蹴り込んだ。直後は石川のゴールかと思われたが、コースにいたMF河野広貴に当たってゴールに吸い込まれたため、河野のゴールとなった。

　さらに後半35分にはショートコーナーの折り返しを受けたヴチチェヴィッチがゴール前に早いクロスを入れる。すると、直前に石川と交代でピッチに立ったFW渡邉千真が胸で合わせるファーストプレーゴールで逆転に成功した。

　逆転ゴールの渡邉は試合後、「途中からの出場となったが、ゴールを狙っていた。早いボールにうまく合わすことができた。しっかり勝つことが出来てよかった」と笑顔を見せていた。

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