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キャプテン駒野が掲げた優勝カップ、「初めての経験で…」

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[7.28 東アジア杯 日本2-1韓国 蚕室]

 キャプテンとしての重責を果たした。国内組で臨んだ東アジア杯。メンバー発表会見でキャプテンに指名されたDF駒野友一(磐田)が試合後の表彰式で高々と優勝カップを掲げた。

「初めての経験で、タイミングとかがいろいろ分からなかった」。ぎこちなさそうにカップを受け取り、いつ掲げればいいのか、周囲の様子を見ながら戸惑っていたのはご愛嬌か。「(優勝カップは)重いっす。最後、みんなと喜べてよかった」と満面の笑みを見せた。

 中国との第1戦では前半4分に自身のサイドを突破され、失点につながった。後半にもPKを献上。代表初選出組が多いチームを引っ張っていくべき経験豊富なベテランが自分のミスからチームを苦しくさせた。

 先発を総入れ替えしたオーストラリア戦は出番がなく、2試合ぶりの先発。「コンディションは全然よかった」と、同じ失敗は繰り返さなかった。「粘り強くやった結果、2点取ることができた。みんな一丸となってやったことがよかった。結果として負けなしで優勝できたことは自信になったと思う」。急造チームは試合を重ねるごとにまとまり、最後には一体感も生まれた。

「やるからには優勝を狙っていこうと監督も言っていた。そのとおりできたけど、内容はまだまだ。こういうアウェーでも日本のサッカーがやりたい。試合が始まったら攻められる一方で、ボールをつなげない時間も多かった。そこは日本の課題」。キャプテンらしく、反省も忘れない背番号3。表彰式では真っ先にザッケローニ監督に優勝カップを手渡し、自分を信頼してくれた指揮官と喜びを分かち合っていた。

(取材・文 西山紘平)

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