beacon

世界王者スペインが南米王者ウルグアイを下し、白星発進

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.16 コンフェデレーションズ杯B組 スペイン2-1ウルグアイ レシフェ]

 コンフェデレーションズ杯は16日、グループリーグB組の開幕を迎え、2010年W杯優勝、2012年欧州選手権優勝のスペインと2011年南米選手権優勝のウルグアイが対戦した。日本の西村雄一主審が笛を吹いた一戦は、2-1でスペインが勝利している。スペインはタヒチと、ウルグアイはナイジェリアと、それぞれ20日にグループステージ第2戦を行う。

 スペイン代表は、レアル・マドリーでレギュラーを外されていた主将のGKイケル・カシージャスをゴールマウスに置き、1トップにはFWロベルト・ソルダードを起用した。一方のウルグアイはFWルイス・スアレスとFWエディンソン・カバーニの2トップを採用し、FWディエゴ・フォルランはベンチスタートとなっている。

 過去9度の対戦でスペインは4勝5分と、ウルグアイに負けたことがない。そのスペインは、序盤からボールを支配する。いつも通りにゆったりとボールを回しながら隙をうかがい、守備ブロックに綻びが見つかると一気に加速し、ウルグアイゴールに襲いかかる。

 前半5分には左サイドのDFジョルディ・アルバがゴール前にクロスを入れたが、中央に走り込んでいたMFセスク・ファブレガスと、ソルダードは、合わせることができなかった。同10分にも左サイドのジョルディ・アルバからの折り返しをPA外で受けたセスクが、右足で狙いすましたシュートを放ったが、ボールは左ポストを叩いている。アタッキングサードで細かいパスワークを見せたスペインは、前半16分にもMFアンドレス・イニエスタがミドルシュートでゴールを狙ったが、GKフェルナンド・ムスレラに阻まれた。

 試合開始から20分間で、84%のボール保持率を誇っていたスペインは、CKから先制点を挙げる。DFがクリアーしたボールをFWペドロ・ロドリゲスが右足で捉える。ペドロのダイレクトシュートはMFワルテル・ルガノの股下を抜けて、DFディエゴ・ルガーノの足に当たり、GKムスレラの逆を突く形でゴールに決まった。さらに前半32分には、セスクがDFを引き付けておきノールックスルーパスをPA内のソルダードに通す。これをソルダードが右足で確実に決めて、2-0と点差を広げた。

 前半38分にはMFシャビ・エルナンデスのCKからDFジェラール・ピケがダイレクトシュートを枠内に飛ばしたが、GKムスレラが驚異的な反応で、これをブロックした。それでもスペインは、ウルグアイのシュートをセットプレーからの1本に抑え、前半を折り返している。

 ウルグアイは後半に入り、MFガストン・ラミレスに代えて、MFアルバロ・ゴンサレスを起用した。しかし、後半も立ち上がりからスペインがチャンスをつくる。前半5分には右サイドからのクロスがゴール前に入ったが、ソルダードは合わせることができなかった。同11分にもイニエスタがDFに囲まれながらも、技術で切り抜けてフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは右に逸れて行った。

 後半18分にウルグアイは2人目の選手交代を行い、MFニコラス・ロデイロを投入する。スペインも同20分にはセスクを下げて、MFサンティ・カソルラを起用した。同23分にはロデイロが高い位置でボールを奪い、カバーニにスルーパスを送るが、わずかに合わなかった。

 後半に入ってシュートのなかったウルグアイは、同24分にFWディエゴ・フォルランをトップ下で起用する。精度の高いロングキックを繰り出すフォルランを起点に、2トップのカバーニとスアレスを走らせるウルグアイだが、パスが通らずに決定機はつくれない。同29分にFKを得たウルグアイは、フォルランがキッカーを務めたが、シュートは大きく枠を越えて行った。

 スペインは後半32分にシャビをベンチに下げて、MFハビ・マルティネスを起用する。同36分には足をつったペドロに代えて、FWフアン・マタを使い、スペインも交代枠を使い切った。スペインは、その後もショートパスを刻みながら、時間を使っていく。このまま試合終了かと思われた後半43分、ウルグアイはスアレスが倒されてFKを獲得する。これをスアレスが自らゴールにたたき込み、ウルグアイが1点差に詰め寄った。

 後半ロスタイムにもウルグアイは、左サイドからスアレスがゴール前にクロスを入れたが、GKカシジャスがパンチングでPA外に弾き出す。4分間のロスタイムを耐えたスペインが逃げ切り、初戦で勝ち点3を挙げている。

[写真] 先制点を叩き込むペドロ・ロドリゲス

▼関連リンク
コンフェデレーションズ杯2013特集

TOP