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[MOM780]静岡学園FW加納澪(1年)_名将賞賛のルーキーが劇的同点弾!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.2 全国高校総体静岡県予選決勝 静岡学園3-2藤枝東 エコパ]

 決勝試合開始前、静岡学園中高の監督として67人のJリーガーを育てた井田勝通氏は、メンバー表を指差し「1年生の加納はいいぞ」と注目選手に推していた。その1年生FW加納澪が1-2の後半終了間際に劇的な同点ゴールを決めてチームを救った。

 4分間が提示された後半アディショナルタイム、加納は左中間でMF望月勇哉からパスを受けると、切り返しでDFをかわしてからすぐさま右足を振りぬく。「勇哉クンから良いボールが来て、左足で打とうかと思ったんですけど、右足の方が得意なので。あまりコースとか狙わずに打ったら入りました」と放った一撃はブロックしようとしたDFの股間を抜けてゴール右隅へ吸い込まれた。

 1点を追う後半36分に加納起用を決断した川口修監督は「加納は得点感覚があるんですよ。練習では、まだまだ1年生という感じで遠慮しちゃっている。(きょうも)この雰囲気で飲まれちゃうかなと思った。最後勝負で行ったら、点を取った。スター性というか、何か持っている」。劇的ゴールを決めた1年生を手放しで讃えていた。

 加納は清水ジュニアユース出身。清水ユースへの昇格ではなく、兄もプレーしたチームで日本一になることを決意して静岡学園進学を選択した。その目標へ向け、自分自身のゴールで前進。加納は「キープ力だったり、ポストプレーは得意としていますし、ゴール前での動き、クロスからのシュートとかは得意です。点取れる、なおかつ、チームに貢献できる選手になりたいです。(全国大会では)まずはメンバーに入ることを目標にして、全国の舞台でも途中出場でも点取れるように頑張りたいです」。体力面などまだまだ課題はある。注目の1年生ストライカーはこのゴールを自信に大きく羽ばたく。

(取材・文 吉田太郎)
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