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岡崎弾でイラクに勝利、日本は最終予選を白星で締める

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[6.11 W杯アジア最終予選 イラク0-1日本 ドーハ]

 日本代表は11日、カタールのドーハでW杯アジア最終予選最終戦となるイラク戦に臨み、1-0で勝利した。後半44分にFW岡崎慎司が決勝点。最終戦を白星で飾り、5勝2分1敗の勝ち点17で最終予選を終えた。日本は同日深夜にブラジルへ移動。15日に開幕するコンフェデレーションズ杯に出場する。

 すでにB組首位で5大会連続のW杯出場を決めている日本は4日のオーストラリア戦(1-1)から、出場停止のMF長谷部誠を含めて先発5人を変更。故障を抱えるMF本田圭佑、DF吉田麻也のほか、FW前田遼一、DF内田篤人もベンチスタートとなった。1トップはFWハーフナー・マイクで、2列目は右からFW岡崎慎司、FW香川真司、FW清武弘嗣。長谷部に代わってMF細貝萌がボランチで先発し、右SBにDF酒井宏樹が入ると、CBではDF伊野波雅彦がDF今野泰幸とコンビを組んだ。
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 すでにW杯出場を決めている日本と、引き分け以下で予選敗退が決まるイラク。立ち上がりは崖っ縁のイラクが積極的な入りを見せたが、日本の守備陣も落ち着いて対応した。前半12分には香川のスルーパスからDF長友佑都が左サイドのスペースに飛び出し、右足に持ち替えてゴール前にクロス。ハーフナーが反転しながら右足で狙ったが、シュートはDFのブロックに阻まれた。

 前半、風下に回った日本は、イラクのシンプルなロングボールにヒヤリとさせられる場面もあった。前半19分にはカウンターから最終ラインの背後を取られたが、FWハンマディ・アハメドには長友が対応。体を寄せてシュートを打たせない。同26分、清武が香川とのワンツーでPA内に切れ込み、右足でシュート。しかし、DFに当たってコースの変わったボールはGKにかき出された。

 試合前の時点で気温は35度近くまで上昇。前半35分過ぎには給水タイムも取られるなど、暑さとの闘いにもなった。なかなか日本らしいパス回しを見せられず、前半36分にはFKのセカンドボールを細貝が右クロス。ゴール前でフリーの今野が右足を振り抜いたが、シュートはゴール上に浮いてしまった。

 0-0で後半に折り返すと、勝利以外は予選敗退となるイラクが果敢にゴールを狙ってくる。後半8分、DFアリ・アドナン・カディムが左足で強烈なミドルシュート。ここはGK川島永嗣が体を張ってキャッチした。徐々に日本の運動量が落ち始め、守備に回る時間が増えるなど試合は消耗戦に。日本は後半22分、清武に代えてMF中村憲剛を投入。中村がトップ下に入り、香川が左サイドに回ると、同25分にはハーフナーに代わって前田がピッチに入った。

 集中力を欠く日本は酒井宏のクリアミス、細貝のボールロストなど、ミスからピンチを招く。それでも今野が鋭い読みから絶妙なカバーリングを見せるなど最後のところで体を張り、ゴールを許さない。すると後半37分、イラクはクロスボールからオーバーヘッドでシュートを狙ったFWアラー・アブドゥル・ザハラが伊野波の顔面を蹴り、2枚目の警告で退場となった。

 数的優位となった日本は後半44分、カウンターから岡崎がドリブルで中央を駆け上がり、左サイドの遠藤にパス。遠藤は相手GKを引き付けると、冷静に横に流し、岡崎が滑り込みながら右足で無人のゴールに流し込んだ。後半ロスタイムには伊野波に代えてMF高橋秀人を投入。そのまま1-0で逃げ切り、最終予選最終戦を白星で締めくくった。イラクは予選敗退が決まった。


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