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[Y☆voice257]流通経済大柏DF石田和希「打開してサイドから点を決められるようなSBに」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第257回目は流通経済大柏高(千葉)のU-18日本代表候補DF石田和希選手(3年)です。

 名門の主将は本来中盤で、SBとしても高い技術と正確なパスを駆使。DFラインからでも攻撃をコントロールする。そして優れたリーダーシップでチームを勝たせる存在でもある石田選手の目標とは?(取材日:4月28日)

青森山田高戦(4月28日、6-0)は
「決めるチャンスをしっかりと決められたのがきょうの結果だったので、守備面で後半運動量が落ちて足が止まったところが課題ですかね。失点食らわなかったのは良かったですけど。失点してもおかしくなかった」

―不甲斐ない前線を目覚ますような先制ゴールも
「点を決めたい気持ちがめちゃあったので、出て行くしかないと思って。終わり際は向こうも集中力が切れるかなと思っていて、そこを突こうかなと思っていました。良かったです」

―得点シーンは自分がDFを剥がしてからスタートした
「相手が飛び込んできていたので、自分の間合いにボールを置けていたので、そこはもういなすだけでした」

―GKが弾いてくるかなという感じがあった?
「ラストパスを秋山に出して、秋山が決めてくれると思っていた。そうしたらこぼれてきた」

―あれでチームが勢いづいた
「チャンスをつくれていても決められなかったので、そういう時自分たちは危ない。そういう時に失点食らってやられることがある。まずいと思ったので、その時間帯に決められて良かったですね」

―これで全勝(4月28日時点)
「まだです。決めるべき所で決めているのが一番大きい。後半の立ち上がりから中盤にかけて、相手より多く走れるところがこの得点につながっていると思います。相手が足止まったところを爆発して運動量上げて、そこを突くということが全試合共通して言える。ただ、それが終わり際に運動量が落ちてしまうので、落とさないような運動量をつけていくのがこれからの課題ですね」

―後半には足を攣らせる選手も出てきていた
「監督からも交代選手がいるので足攣るくらいまで言ってこいと言われている。最初から飛ばしていけと。とにかく気持ちだけは負けていない。気持ちで勝っていくだけです」

―両SBが揃って上がってしまう課題があったようだが
「入江と自分が同じタイミングで上がっていくシーンがあったんですけど、今週トレーニングで改善していた。自分が上がったら入江が下がって3枚で守る。入江が上がったら自分と(三嶋)廉士と時田で守る。それは練習でやっていた」

―自分自身の攻撃力を活かせている?
「前からそうなんですけど、ワンツーだったり、周りを使いながらチャンスをつくるのが得意なんですけど、個のところで突破するのが昔から課題で、トレーニングの中では自分から仕掛けるようにしているんですけど、そこでもっと打開してサイドから点を決められるようなSBになっていきたいですね。チャンスメークだけでなくて得点取りにいけるような」

―チームは前で使いたいような雰囲気も
「(試合途中でボランチに入ったが)途中はボールつなげなかったので、自分ボランチに入るしかないなと思っていた。そこでちょっと気を遣ってボールを動かすことができて良かった」

―代表も意識
「していますね。まだそのレベルには達していない。身体能力が高い訳ではないので、自分は。とにかく努力して上に食いついていけるようにやり続けて、自分のいいところを伸ばしていきたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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