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[MOM863]駒澤大高FW大川雅史(3年)_破壊力披露した東京屈指のアタッカー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.20 全国高校選手権東京都Bブロック準々決勝 野津田0-4駒澤大高 駒沢第2]

 今年の東京都を代表するアタッカーのひとりである駒澤大高FW大川雅史(3年)が、豪雨の影響で走れば水しぶきが上がるようなピッチで馬力と破壊力を見せつけた。

 後半6分に自らの仕掛けから獲得したPKを右足で決めると、19分には寄せてくるDF2人を蹴散らすかのような突進で左サイドを打開。自陣から左サイドをひとりで切り裂き、ラストパスを通すなど、相手にとって非常に怖い存在であり続けた。前半も相手に隙あれば、PAへ潜り込みゴールを襲う強烈な一撃。悪コンディションも苦にしないパワーでチームを引っ張った。

 2年生だった昨年はT1リーグ(東京都1部リーグ)得点王。今年も2ケタ得点をマークしており、その決定力と打開力は東京トップクラスだ。また、長身ではないものの前線で身体を張ってボールを収めるなど、球際とボールへの執着心の強さも発揮する。この日はPKによる1点にとどまったが、大野祥司監督も及第点のプレー。チームには3年前の全国出場時ほどの高い個々はなく、指揮官は「ここから2つは個では勝てないのでまとまって勝つしかない」と説明する。そのチームの中で数少ないタレントである大川の一発が東京の強豪たちに風穴を開けるか注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
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