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2冠目指す鹿島が3発逆転 ナビスコ杯決勝以降、公式戦無敗

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[12.15 天皇杯4回戦 鹿島3-1磐田 カシマ]

 第92回天皇杯全日本サッカー選手権は15日、各地で4回戦を行い、鹿島アントラーズジュビロ磐田に3-1の逆転勝利を飾った。2大会ぶりの日本一とACL出場権獲得を目指す鹿島。23日の準々決勝では千葉と対戦する。

 磐田は前半開始早々の1分、MF小林裕紀の右クロスからDF岩政大樹のクリアミスを突いてFW前田遼一が頭で押し込んだ。いきなり先制を許した鹿島だが、直後の前半5分、MF小笠原満男の右CKに岩政がヘディングで合わせ、名誉挽回の同点ゴールを叩き込んだ。

 鹿島は前半14分にもセットプレーのチャンスを生かし、逆転に成功する。MF遠藤康の左CKからセカンドボールをMF柴崎岳が頭でつなぎ、最後はMFドゥトラがバイシクルシュートで押し込んだ。後半21分にも遠藤のFKにFWジュニーニョが右足で合わせ、3-1とリードを広げた鹿島。終盤の磐田の反撃も体を張って跳ね返し、そのまま逃げ切った。

 磐田は3月22日の練習中に右アキレス腱を断裂し、長期離脱していたGK川口能活が先発し、3月17日のJ1第2節・鳥栖戦以来となる公式戦復帰を果たしたが、9か月ぶりの復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

 鹿島はナビスコ杯決勝以降、公式戦6試合負けなし。今季限りでの退任が決まっているジョルジーニョ監督は「その前からチームには安定感があったし、共通のイメージも固まってきていたが、タイトルを取ったことで自信につながった部分もある」と指摘。「決勝に立つという目標は変わらない。まずは(準々決勝で)千葉に勝つこと。J2というカテゴリだが、力のあるチーム」と、有終の美を飾る「2冠」に向け、表情を引き締めていた。


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