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[CL]バルサ無残…敵地で3発快勝のバイエルン、2戦合計7-0で決勝へ

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[5.1 欧州CL準決勝第2戦 バルセロナ0-3バイエルン]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は1日、準決勝第2戦を行い、バイエルン(ドイツ)が2シーズン連続の決勝進出を決めた。4点のアドバンテージを持って臨んだバルセロナ(スペイン)との第2戦。敵地でも3-0と快勝したバイエルンが2試合合計7-0でファイナルに駒を進めた。ドルトムントとのドイツ勢対決となった決勝は、25日にロンドンのウェンブリースタジアムで行われる。

 敵地での第1戦に0-4で敗れたバルセロナは、第1戦にフル出場したFWリオネル・メッシがベンチスタート。右太腿痛を抱えるエースではなく、MFセスク・ファブレガスを3トップの中央で起用した。MFセルヒオ・ブスケツは負傷のためベンチ外となり、中盤の底ではMFアレクサンドル・ソングが先発。DFジョルディ・アルバが出場停止で、DFアビダル、MFマスチェラーノ、DFプジョルが負傷離脱中の最終ラインはDFジェラール・ピケとDFマルク・バルトラがCBを組み、DFアドリアーノ・コレイアが左SBを務めた。

 バイエルンは出場停止明けのFWマリオ・マンジュキッチが1トップで先発。最終ラインではDFダンテが風邪の影響でベンチスタートとなり、DFダニエル・ファン・ブイテンとDFジェローム・ボアテングがCBを組んだ。

 4点ビハインドを跳ね返すために早い時間でまずは1点を返したいバルセロナだが、バイエルンのハイプレッシャーに苦しめられた。最終ラインを高い位置に保つバイエルンは前線から果敢にプレッシャーをかけ、コンパクトな守備でバルセロナのパス回しを封じる。MFフランク・リベリ、MFアリエン・ロッベンの両ワイドも献身的な守備を見せ、ボールポゼッションではバルセロナが上回るも決定機をつくらせなかった。

 カウンターでバルサの息の根を止める5点目を狙うバイエルンは前半12分、MFバスティアン・シュバインシュタイガーの浮き球のスルーパスにロッベンがオフサイドラインぎりぎりから飛び出すが、左足に持ち替えてシュート体勢に入ろうとしたところでピケがスライディングでボールをカット。同19分にはロッベンのスルーパスをPA内で受けたシュバインシュタイガーがヒールで落とす。しかし、ここもピケがスライディングタックルでDFフィリップ・ラームの目前で何とかカットした。

 バイエルンのプレッシャーの前になかなかリズムをつかめないバルセロナは前半24分、FWペドロ・ロドリゲスが右足ミドルを狙うが、ゴール上へ。同27分にはDFダニエウ・アウベスの右クロスからセスクが競ったこぼれ球をMFシャビ・エルナンデスが左足ボレー。しかし、これも大きくゴール上に外れ、決定機らしい決定機をつくれないまま、前半は0-0で折り返した。

 バルセロナはハーフタイムを挟んでもメンバー交代はなし。4月27日のビルバオ戦では後半14分からの途中出場で1得点1アシストを記録したメッシもベンチに座り続けた。するとバイエルンは後半4分、大きなサイドチェンジを受けたロッベンが右サイドから中に切れ込み、左足を一閃。ゴール左上隅に流し込み、アウェーゴールとなる先制点を奪った。

 これで2試合合計スコアは5-0。アウェーゴールを許したことで、バルセロナが決勝に進むには6点が必要となった。バルセロナは後半10分、シャビに代えてFWアレクシス・サンチェスを投入。同20分にはMFアンドレス・イニエスタに代わってMFチアゴ・アルカンタラが入った。メッシはウォーミングアップもせず、ベンチに座ったまま。もう勝負をあきらめたか、エースの投入は最後までなかった。

 一方のバイエルンは後半22分、累積警告リーチのシュバインシュタイガーを下げ、MFルイス・グスタボを投入。決勝を見据え、余裕の采配を見せた。反撃の糸口すら見つけられないバルセロナ。バイエルンは後半27分、スルーパスに抜け出したリベリの左クロスがピケのオウンゴールを誘い、2-0とリードを広げる。これでバルセロナの集中力は完全に切れた。後半31分にはリベリが左サイドの1対1からソングを簡単に突破。クロスボールを逆サイドのMFトーマス・ミュラーがヘディングで叩き込んだ。

 カンプ・ノウで3-0と大量リードを奪い、2試合合計スコアは圧巻の7-0。シュバインシュタイガーに続いて累積警告リーチのMFハビ・マルティネス、ラームもベンチに下げる余裕の試合運びで、180分間にわたってバルセロナを完全にシャットアウトした。ここ4シーズンで3度目の決勝進出を果たしたバイエルン。00-01シーズン以来、12シーズンぶり5度目の欧州制覇に王手をかけた。


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