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日本vsイタリア 試合後のザッケローニ監督会見要旨

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[6.19 コンフェデレーションズ杯A組 日本3-4イタリア レシフェ]

 コンフェデレーションズ杯は19日、グループリーグA組の第2戦を行い、日本代表はレシフェのペルナンブコ・アリーナでイタリア代表と対戦し、3-4で敗れた。2連敗となった日本は22日のメキシコ戦を待たずにグループリーグ敗退が決まった。

以下、試合後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「ブラジル戦と違って積極的にいくことができたし、非常に興味深い試合だった。日本のやり方で試合を進めてくれた。結果は残念だが、非常に良い内容だったと思う。しかし、勝たなければいけない試合だったので、可能なチャンスをすべてつかまなければならなかった。イタリアより日本の方がチャンスが多かったのは事実だが、意識しなければならないのは、イタリアの方が少ないチャンスをうまく得点につなげたことだ。

 今回のコンフェデレーションズ杯は我々にとって非常に有益なもので、国際経験を積める場所だった。これまでの国際経験の差が、今日の結果を分けたと思う。しかし、今日の試合を見ると、決してイタリアに負けているとは思わない。イタリア人としては1970年のW杯を思い出した。イタリア対ドイツの試合で4-3だったが、これはイタリア人が常に思い起こす試合だ。今日の試合も、後半は特に得点が動くエキサイティングな試合だった。

 満足しているのは、多くのチャンスをつくり、最後まであきらめなかったこと。守備ではスペースを消し、イタリアにチャンスをつくらせなかった。こうしたプレーをすれば通常は勝つが、そういう意味で選手は残念だと思う。しかし、この結果になったというのは、イタリアが勝つべくして勝ったということだと思う」

―日本はピルロだけをマークせずに、すべての選手にプレッシャーをかけていたが?
「スペインのやり方のように戦った。プレッシャーをかけ、よりボールをキープするようにした。縦へのロングボールが入る際に、まずバロテッリを探し、イタリアにとって難しい試合になるようにした。できるだけボールをキープし、早くボールを動かした。パスを多く回した結果、いくつかのエピソードをつくった」

―イエローカードが2枚出たが、主審の基準については? メキシコ戦に向けては?
「主審の判定についてはいかなる異議も唱えない。同じ意見ではないかもしれないが、抗議はしない。メキシコ戦については、試合までそれほど時間はなく、回復できないかもしれない。しかし、有益な経験になるし、良い試合内容を残さなければならない。1年後のW杯で良い内容の試合をしたい。今日はそれを見せることができたと思うが、もっと経験を積む必要がある」

―観客は日本をサポートしているように見えたが?
「なぜ日本をサポートしたのかは、ブラジルの観衆に聞いてほしい。ブラジルの中で日系人社会が大きいとは聞いているが、今日はブラジル市民が応援してくれたと思う。日本を応援してくれて喜んでいる。試合を見た人は、両チームが非常に良い内容の試合を見せたので、だれもが満足したのではないか。我々は準決勝に進むことはできないが、イタリアには頑張ってほしいと思っている」

―4失点の守備については?
「いつものようにCKから1点、もう一つはオウンゴールだった。細かな内容はどの試合でも見られること。それに対して、どのように対応していくのかが来年のW杯に向けての課題だ。ブラジル、イタリア、メキシコを相手にミスをすると、得点を奪われてリードされる。そういうところから多くの教訓を学べる。日本のサッカーは比較的若いが、最近大きく成長した。しかし、強豪国と比べると、短い期間にコンスタントにパフォーマンスを発揮することができないので、小さなチャンスをつかむ必要がある。来年のW杯までに、そのような強豪国とのギャップを埋めていかないといけない。チームは成長しているし、良くなっている。このギャップを埋めることが、私にとっても、チームにとっても大きな課題だと思う。強豪国はこうした経験を多くしているが、日本は短い間にそのような強豪国に追いついてきていると思う」

―ブラジル戦からどのように修正したのか?
「それほど難しいことではなかった。私は非常に恵まれており、優秀な選手たちのおかげで、少しメッセージを伝えるだけでよかった。どのようにプレーするのか順序立てをしなければならないと言ったが、それぞれの個性、テクニック、イニシアチブ、そしてダイナミックなプレーという要素を持って実践してくれた」


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