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[皇后杯]古巣・INAC戦へ千葉FW小川「点を取って優勝したい」

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[12.22 皇后杯準決勝 伊賀1-1(PK3-4)千葉 NACK]

 第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権は22日、NACK5スタジアム大宮で準決勝を行い、ジェフユナイテッド千葉レディースがPK戦の末、伊賀FCくノ一を下し、初の決勝進出を決めた。負傷を押して強行先発したFW小川志保が先制ヘッドでチームを勝利に導いた。

 後半15分、MF深澤里沙の左CKに頭で合わせる先制点。チームは同24分に追いつかれ、小川も同36分にベンチへ下がったが、最後はPK戦を制した。「仲間を信じるだけだった。みんな『PKまでいったら絶対に勝てる』と言っていた。ほんと心強いです」。チームメイトに感謝した小川は試合2日前の練習中に右膝を負傷。この日も痛み止めを飲んでの出場だった。

「昨日の練習も途中で抜けて、厳しいかなと思っていたけど、トレーナーのおかげで試合に出ることができた」。日中はアパレル商品の箱詰めなど「倉庫関係の仕事」をしている。「練習に行くのもギリギリで、思うように練習前のケアができなくて。疲労が抜けなくてケガにつながったのかもしれない」。2シーズンを過ごしたINAC神戸から今季、千葉に加入した。「仕事をしながら夜はサッカー。ジェフの選手の方が気持ちは強い」と、痛みも忘れて戦った。

 24日の決勝では、古巣のINAC神戸と対戦する。「悔しい思い、悔しい経験をしたチームなので、INACと対戦できたら、絶対に点を取って優勝したい」。INAC神戸のDF田中明日菜とは同い年で、たまに連絡も取っているという。「1対1で仕掛けて抜きたい」と意気込む小川は、決勝2日後の26日が24歳の誕生日。自身へのバースデープレゼントとなる勝利で初優勝を成し遂げる。

(取材・文 西山紘平)

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