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開始早々に負傷交代のGK西川、「骨に異常はなかった」

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[12.9 クラブW杯準々決勝 広島1-2アルアハリ 豊田]

 開始早々のアクシデントがサンフレッチェ広島のリズムを狂わせた。前半4分、最終ラインの背後を突かれ、GK西川周作がゴールを空けて飛び出すと、FWゲドと激しく交錯。ゲドの膝が西川の顔面に入り、そのまま担架で運び出された。

 西川はそのまま救急車で病院に運ばれたが、診断の結果、骨には異常がなかった。森保一監督は試合後の記者会見で「まだ詳しい情報は入っていないが、頬を切ったということで、そこを縫ったと聞いている。骨に異常はなかったと聞いている」と説明。12日の5位決定戦・蔚山現代戦に向けては「どの程度のケガか詳しく聞いていないので、次の試合で起用できるかは分からない」と話すにとどまったが、最悪の事態は免れたようだ。

 DF森脇良太も左太腿裏を痛め、ハーフタイムに交代した。「ああいう形で(西川)周作がピッチを去って、自分もハーフタイムに交代して、チームに迷惑をかけたし、監督の選択肢を狭めてしまった」。そううなだれた森脇は蔚山現代戦に向けても「今後の状況次第」と言葉少なだった。

「ケガで交代枠を2つ使ったのは痛かった」と振り返った森保監督は「でも、サッカーではケガは仕方のないことなので」と自分に言い聞かせるように話した。日本勢として初めて逃した準決勝への切符。Jリーグ初制覇を果たした2012年の有終の美を飾るためにも、来季のACLに向けても、アジア対決となった5位決定戦を落とすわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

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