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ドローを受け入れるオジェック監督「90分、日本をコントロールするのは不可能」

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[6.4 W杯アジア最終予選 日本1-1オーストラリア 埼玉]

 オーストラリア代表は4日、W杯アジア最終予選の日本戦を行い、1-1で引き分けた。試合後の記者会見でホルガー・オジェック監督は「ブラジルW杯出場を決めた日本に『おめでとう』と言いたい。同時に私のチームにもおめでとうと言いたい。非常に戦術的に規律のとれた、とても良いゲームをした」と、試合を総括した。

 後半45分にMF本田圭佑にPKを決められ、勝ち点3を獲得できなかった。それでも、チームにはネガティブな気持ちになる必要はないと伝えたという。「このように難しい試合で勝利に近づき、終了間際に失点を喫するというのは、ガッカリする。それでも、私は選手たちに『胸を張り、どこかで間違えたのか?』という疑問を持つことはなく、母国に帰って、ホームでの2試合に備えようという話をしました」。

 オーストラリアの記者に「PK以外は狙い通りだったのか?」と追及された元浦和の指揮官は、日本がいかに強い相手であるかを強調した。

「日本を90分、コントロールするのは不可能だ。質も高く、スピードもある。それでも、今日のオーストラリアは全体的に良くやったと思う。戦術的に見ても、チームの規律も、エクセレントだったと思っている。ただ守っていただけではないと思うし、いろいろなオプションを試すこともできた。多くのことをやれたと思う」

 オーストラリア代表は今後、6月11日にヨルダン戦、6月18日にイラク戦を控えている。オジェック監督は「(今日の)試合内容は悪くなかったと思うし、自信の付く試合だった。この試合を戦ったことで、メンタル的にも強くなったと思う。この自信を持って、ヨルダン、イラクに立ち向かいたい」と繰り返し収穫があったことを強調し、今日の試合を3大会連続のW杯出場につなげると誓った。

(取材・文 河合拓)

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