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自身と寿人の代表入りへ…柏FW工藤「一緒のチームでやりたい」

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[6.30 ナビスコ杯準々決勝第2戦 柏0-1広島 柏]

 ホームでの0-1の敗戦――。それでも準決勝へと駒を進められたことに「勝ち上がることが今日の目標だった」と柏レイソルの背番号9は前を向いた。

 スコアレスで折り返し、柏の狙い通りに時計の針を進められた前半から一転、後半立ち上がりからサンフレッチェ広島はギアをあげてきた。「広島は点を取らないといけないので、高い位置からプレッシャーをかけてきた。そこで(柏は)ポゼッションできなかったし、(3-4-2-1の)フォーメーションを含めてまだ成長しているところ」。この日も第1戦に続いてツーシャドーの一角としてフル出場をはたしたMF工藤壮人は、ベスト4入りという結果とともにチームの成長も実感していた。

 後半に入って押し込まれ始めたところで、広島のエースストライカーFW佐藤寿人に先制点を許した。浮き球を胸トラップしてゴールを見ずに沈めたボレーシュート。広島の“象徴”が決めたスーパーゴールによって、広島サイドからは「いける」という雰囲気が一層高まった。「チームは盛り上がったし、サポーターもまだまだいけるという感じになった」。工藤は佐藤寿が決めた1点の重みを肌で感じていた。

「日本を代表するシュートテクニックがあるし、日本代表に入らないといけない選手」。5月に日本代表初招集を受けた工藤でさえも、昨季のMVPのプレーには舌をまく。しかし、7月の東アジア杯に向けて代表復帰を目指す工藤も負けてはいられない。「自分のところにマークが集中すれば他の選手がフリーになるので、1人、2人、3人きても倒れないようなプレーを意識している」。コンフェデレーションズ杯を経て、日本代表に欠けていると言われている、個のレベルアップを意識してプレーしていることを明かした。

「(佐藤寿と)一緒のチームでやりたい」。工藤の語る目標を実現するとき、それはともに日の丸を背負って戦うときだ。

(取材・文 奥山典幸)
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