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敵地でPK4本献上も…柏は水原三星に6発大勝で開幕3連勝

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[4.3 ACL第3節 水原三星2-6柏 水原]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第3節2日目が3日、各地で行われた。2連勝中の柏レイソルはアウェーで昨季Kリーグ4位の水原三星(韓国)と対戦し、6-2で大勝した。PKを4本も取られた柏だったが、FW工藤壮人とFW田中順也が各2得点。さらには入籍を発表したばかりのMF栗澤僚一も2ゴールを奪い、6得点の快勝で開幕から3連勝を飾った。

 柏は3月30日のJ1大分戦(3-1)でもそろってゴールを挙げた工藤と田中が2トップを組み、最終ラインではDF鈴木大輔が先発復帰。3バックの布陣で臨んだ。一方の水原三星は元川崎FのFW鄭大世、07年に甲府に在籍していたFWラドンチッチもスタメンに名を連ねた。

 慎重な入りを見せた水原に対し、立ち上がりの柏はなかなかフィニッシュまで持ち込めなかった。すると、開幕から2試合連続ドロー中の水原は徐々に攻勢を強め、前半14分にはラドンチッチがゴール正面からシュート。しかし、ここは柏守備陣が体を張ってブロックした。

 水原のペースになりかけた前半15分、柏が貴重な先制点を挙げる。マークが厳しかったMFレアンドロ・ドミンゲスがフリーでボールを受けると、GKとDFの間に浮き球のパス。ゴール前に走り込んだ工藤が、前に飛び出してきたGKヤン・ドンウォンの頭上を狙うと、シュートはブロックされたが、こぼれ球を田中が左足アウトサイドで捉えるダイレクトボレーで無人のゴールに叩き込んだ。

 柏の1点リードで折り返した後半、試合は激しく動く。後半開始早々の45秒、MF大谷秀和がPA内でハンドを犯し、PKを献上。しかし、この絶体絶命のピンチにラドンチッチのキックをGK菅野孝憲が横っ飛びで弾き出し、ゴールを死守した。

 守護神のビッグセーブに攻撃陣が奮起する。後半6分、レアンドロの右CKを鄭大世がクリア。このセカンドボールに栗澤が右足を振り抜くと、ドライブ回転のかかったシュートがゴールに突き刺さり、2-0とリードを広げた。

 ところが、追加点から1分も経たずに1点を失う。水原はクロスから鄭大世がヘディングシュート。GK菅野が弾いたボールをDFチェ・ジェスが押し込み、1-2と1点差に追い上げた。

 柏は慌てない。失点から3分後の後半9分、MF狩野健太からパスを受けた工藤がDFをかわし、3-1と突き放す追加点。その後、水原に2度目のPKを与えてしまったが、今度は鄭大世が枠を大きく外し、難を逃れた。

 相手のミスに付け込みたい柏は攻撃の手を緩めない。後半21分、レアンドロのドリブルからパスを受けた田中がこの日2点目となるゴールを叩き込み、4-1。しかし、同28分にこの試合3つ目のPKを与えると、今度はFWステボに決められ、点差は2点となった。

 それでも、柏の選手たちは気落ちすることなく、さらなる追加点を目指す。失点から1分後の後半29分、狩野が右サイドのタッチライン際から中央に切れ込み、角度のない位置からシュート。GKが弾いたこぼれ球を栗澤がダイレクトで押し込み、5-2と再び3点差にリードを広げた。

 後半ロスタイムにも4本目となるPKを取られた柏だが、鄭大世がまたも失敗。逆に柏はDF藤田優人の負傷交代で投入されていたDFキム・チャンスのクロスに工藤がダイビングヘッドで合わせ、ダメ押しの6点目を奪った。PKを4本も与える苦しいアウェーゲームだったが、終わってみれば6-2のゴールラッシュで快勝。敵地で貴重な勝ち点3を奪い、開幕から無傷の3連勝となった。


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