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[MOM_200]専修大MF長澤和輝(3年)_注目のエース、大学サッカー界の「顔」へ

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.15 関東大学1部第12節 専修大2-1東京学芸大 味フィ西]
  
 大学サッカー界の「顔」となりうる逸材だ。全日本大学選抜MF長澤和輝(3年=八千代高)は昨年度の全日本大学選手権決勝で先制ゴールを決めてチームの日本一獲得に貢献したアタッカーで、非公式ながらもすでにJリーグのトップクラスのチームから獲得の打診もあるほどの注目株。専修大の源平貴久監督は「今、大学サッカーの顔は(中央大の)六平クンだと思うんですけど、3年生で次の顔になる存在。華もある」と期待する。

 両チーム最多のシュート8本を放ったこの試合では、力んでシュートミスしてしまう場面も見られ、決していい内容ではなかったが、それでも決勝点を決めてチームを勝利へと導いた。1-0の前半37分、長澤は左中間からの仕掛けでDFを引きつけたFW仲川輝人のパスを受けると右足を一閃。貴重な2点目をゴール左隅へ叩き込んだ。PA付近で見せる怖さはすでにリーグトップレベル。また後半27分にはスルーパスをFW飯田裕之へ通したほか、相手DFをかわしてドリブルシュートを放つなど存在感はやはりナンバー1だった。

 大学レベルでは非常に高い確率で対面のマークを外してしまうドリブル、正確なラストパス、そして得点力の高さと魅力満載だが、献身的な動き、考える力の高さも評価を得ている部分だ。この日の1得点によって暫定ながら得点ランキング1位に並び、独走しているアシストランキングとの2冠へ前進。それでも結果に満足せず「まだまだ」と上を見るMFはこれからも貪欲な姿勢を貫いていく。

「阪野(豊史、明治大)クンとか六平(光成、中央大)クンとか4年生にいい選手がいる。でも自分にも良さがあると思う。リーグ戦を通して結果を出して、そういう素晴らしい先輩方に負けないように自分をアピールしていきたい」。今年から、ずば抜けた結果を出して大学サッカー界で最も注目を集める存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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