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[C☆voice70]中央大DF木下淑晶(4年)「ヴォルティスと言えば木下と言ってもらえるように」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第70回は中央大DF木下淑晶選手(4年=作陽高)です。

 闘争心を前面に出した迫力あるプレーで名門を引っ張る闘将は、10月19日に徳島ヴォルティス入り内定が発表されました。残り数か月となっている大学生活、そしてプロでの目標とは?(取材日:10月20日)

―進路として徳島を選んだ理由は
「いえ、徳島しかなかったです。『来てください』ということを言ってもらえたので『行きます』と」

―テストを受けた?
「夏に一週間練習参加をさせてもらって、あとは関東リーグを見てもらいました。運があるとしか言えないですね。(PKを献上した)きょう(1-1、神奈川大戦)はなかったですけれど」

―PKのシーンは押してしまった?
「抑えていたんですよ、手を。むしろ引っ掛けられて(相手の)ファウルやと思ったらPKのところ指さしていたので…。きょうはオレのせいですね。切り替えるしかない」

―勝たなければいけない試合だった
「前半は風がめちゃくちゃ強かったので、とりあえずゼロでということを言っていた。風強かったので蹴っても戻ってくるし、向こうは蹴ったら伸びてきて苦しかったんですけど、何とか守って後半行けるぞとなっていた。で、ビョンジュン(安柄俊)のFKで行けるぞとなっている時にオレのファウルでやられてしまいました。(プロ入りが決まったけれど)ここでインカレ出ないと意味がないんですよ。本当、何も意味がない」

―今年はプロへ行くと決めて臨んできたと思うが?
「正直なところ、高校の時はプロ行くなんて全然考えていなくて、運良く中大に入ることができた。大学入ってもどっか就職するんやろうなと思っていたんですけど、自分たちの代にはプロになりたいと言うヤツがいっぱいおったし、また力もあるヤツも多いじゃないですか(現在Jクラブ内定者5選手)。(チームメートたちを)見ていく中で、この中で就職なんて考えていいのかなと3年くらいで思い出した。そして『今年は就活はしません、サッカーにかけます、無理やったら5年生になります』という気持ちでやってきて、実際になることができて本当に良かったです」

―どういうところが評価されたと
「仮契約の時に話してもらったのは、『上手い選手は大学でいっぱいおるけど、気持ちを前面に出すプレーをする人は少ない』と言ってもらえた。試合の時に常に100パーセントでやってきて良かったと思いました。オレは声出してナンボですからね。でも、やっていることを評価してもらえたことは嬉しかったですね」

―プロでの目標は?
「出るのは当たり前ですけど、地元やし、応援してくれる人もいっぱいいると思うので、『ヴォルティスと言えば木下』みたいに言ってくれるのが一番嬉しい。それを目指して頑張ります」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「College star voice」

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