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[MOM224]日本体育大FW田中豪紀(4年)_チーム勢いづけた攻撃の軸

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.21 関東大学リーグ1部第3節 日本体育大3-1東洋大 夢の島]

 先制点を決めた日本体育大FW田中豪紀(4年=三菱養和SCユース)は攻撃面で非常に利いていた。ポジショニング良くDF間でボールを受けると、前半22分には右サイドへのスルーパスで2点目のゴールを演出。そして相手にボールを持たれる時間帯が長かった後半もキープ力を発揮し、足技でDFを振りきってスタンドを沸かせるなど存在感を発揮した。「間、間で受けて起点になれたので、味方のDFからも『タメをつくれてよかったね』と言ってもらえた。自分でも結構できたと思ったので、そこはできて良かったと思う」

 そして前半10分の先制点はチームを乗せた。左サイドから切れ込んだFW北脇健慈のシュートのこぼれ球を左足でゴールへプッシュ。「シュートのこぼれなり、センタリングが来るかなと思ってあの位置に入っていたので、ごっつあんだったけれど、いいところにいて、決められたのは良かったと思います」と結果を出しての勝利に納得の表情だった。

 三菱養和SCユース(東京)時代の09年全日本ユース選手権4強。国立競技場での準決勝では横浜FMユースにPK戦の末に敗れたものの、スーパーミドルを叩き込んだ。17日には当時のチームメートである愛媛FCMF加藤大が熊本戦の後半アディショナルタイムに劇的FK弾を決め、14日には中央大FW木村陽一郎が順天堂大戦で初ゴールを記録。また筑波大で10番を背負うMF玉城峻吾ら旧友たちの活躍を刺激に田中自身もプロ入りを目指している。

 攻撃力の高さは入学当初から定評があったが、運動量など課題もあった。「質なり、もっと動いたりしていかないと上では通用しない。倉さん(倉又監督)にもその点は言われているので練習なりでも、意識している」。強いプロ志向を持つアタッカーがプレー内容の向上に加えて結果も残し続けてプロからの評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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