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[MOM229]大阪学院大MF柿木亮介(4年)_「まずは一つひとつの試合で勝利を」

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.6 関西学生リーグ1部第6節 大阪学院大2-2関西国際大 キンチョウ]

 後半の追い上げから引き分けに持ち込んだ今日の試合。前半思うような試合運びが出来ず、苦戦を強いられた。その中でも90分を通して、チームに貢献する動きを見せていたのが大阪学院大MF柿木亮介(4年=成立学園高)だ。中盤から繰り出すパスに加え、ゴール前にも顔を出し、積極的にシュートを狙う。運動量はチーム随一。昨季は1部リーグの優秀選手に選出された。今季は関西選抜として3月に行われたデンソーカップチャレンジに出場し、中心選手として優勝も経験。藤原義三監督が「精神的にタフで、彼が中心にチームをまとめている」と評価するように、主将という立場では勿論、プレーでもチームを引っ張っている。

大院大は柿木を始め、MF望月聖矢(3年=G大阪ユース)や、MF山千代大斗(2年=G大阪ユース)など、中盤の評価が高い。安定した中盤に加え、前線にはFW神田圭介(4年=鹿島ユース)ら攻撃陣が揃うが、開幕から1勝と、勝ちきれない試合が続いている。この日も前半は関国大に押し込まれ、後手に回った。柿木は、「戦術云々より気持ちが足りない。1人1人が頑張らないといけない」と危機感を募らせる。「もっとシュートを打たないといけない。自分含め走らなければいけないところもまだある」と自身のプレーにも納得はいっていない。

 今年は1部に復帰して2年目だが、柿木にとっては最後の1年でもある。全国に出たいといった目標はあるが「一つひとつの試合に勝つことだけを考えないと先が見えてこないし、欲張れない。今はそのことだけをみんなで一つになってやるべきかな」と話す。内容では劣っていない試合が続くだけに「やっぱり勝ちたい」と勝利への強い思いを覗かせた柿木。プレーのみならず、精神的支柱としてチームを引っ張る。

(取材・文 北野裕子)
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