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[MOM256]桐蔭横浜大GK島崎恭平(4年)_“当然の仕事”で勝ち点3もたらす

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.12 関東大学リーグ1部第16節 桐蔭横浜大2-1順天堂大 RKUフットボールフィールド]

「連敗していてチーム状況も結構キツくて、練習中も焦ってピリピリしていたんですけど、それがいい刺激になった。きょうもいい試合ではなかったけど、勝ててよかった」。桐蔭横浜大のGK島崎恭平主将(4年=流通経済大柏高)は競り勝った試合にホッとした表情を見せていた。相手にボールを保持される時間帯の長い、非常に苦しい試合で光ったのは守護神の安定した守り。後半36分にDFのミスから追いつかれたものの、直後に迎えた1対1のピンチを鋭い飛び出しで阻むなど、枠を捉えてきたシュートを確実に止めて勝ち点3を引き寄せた。

「(ポストに救われるなど出来は)ボチボチですけど、そこが一応GKの仕事なんで」と島崎はビッグセーブにも“当然の仕事”とばかりに興奮は見せなかった。関東1部初挑戦のチームはここまでリーグで3番目に多い27失点。12年横浜FC特別指定選手でもある島崎の存在がなければ、より失点は増えている印象だが、決して本人は満足していない。「失点数とか見ても多い。そういうところを減らして行かなきゃダメだと感じています。いいプレーしても勝たなきゃ意味が無い。少しでも勝ちに近づけることが自分の仕事なのでそれは続けていきたい」と言い切った。

 大学4年目にしてレベルの高い関東1部初挑戦。チームは現在6位につけ、自身も自信のあるシュートストップなどに手応えを感じている。「高いレベルでやればやるほど成長を感じますし、1部はプロにも大きく劣らない。ここでいいパフォーマンスができるのは本当に自信に繋がっています。だいぶいい意味で慣れてきて、シュートストップもいいのが出たり、チームを救うシーンも時々出たりするので、自分個人だけでなく、チーム全体で失点しないことを追求していきたい。(個人だけでは)限界があるって言ったらちょっと悔しいんですけど、自分一人ではなく、チーム全体の連係で守ること」。この日もDFの不用意なミスから同点に追いつかれているだけに、チームとしてより安定感を高めていく。
 
 関東屈指の守護神だが、進路はまだ未定。ただ「サッカー以外は考えていない。もう腹はくくっている。(目の前の)1試合1試合やっていく」と決意の守護神が大躍進を果たしているチームとともに関東1部でよりいい結果を残し、プロにアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
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