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[MOM263]大阪体育大FW澤上竜二(2年)_「1試合1得点」目標に20ゴールの大台到達

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 関西学生リーグ1部後期第8節 大阪体育大1-0関西大 金鳥スタ]

 この日の勝利により、大阪体育大が全日本大学選手権出場権を獲得した。チームを全国へ導いたのは、FW澤上竜二(2年=飛龍高)。今季20得点を叩き出している大体大のエースだ。

 昨年度は1年生ながらチームトップの11得点。2年目の今年は、「1試合1得点」を目標にコンスタントに得点を積み重ねている。

 昨年度は残留争いに巻き込まれる苦しい1年だったが、今年は阪南大と首位争いを繰り広げている大体大。澤上はFW伊佐耕平(4年=神戸科学技術高)と2トップを組み、大体大の攻撃を支えてきた。2枚看板である2人は厳しくマークされるが「去年まではFWの距離が遠くて、自分からのアシストも向こうからのアシストもなかった。でも今年は練習からの距離を近くして、2人で点を取れるように意識してやっている」と関係性を改善。坂本監督が「あの2人は必ずマークされてるんで、その中でも点を取ってるっていうのは大したもんですよ」と評価するように、結果に繋がっている。

 澤上の持ち味と言えばゴール前での突破力に加え、強力な左足のシュート。本人も「自分で強引に行って左足でのシュート」と話す。加えて、マークが厳しくなった今年は「去年までは自分でターンしてシュートとか多かったんですけど、今年はクロスからとか、自分が一回受けて周り使ってもう一回動くとか意識している」と言うように、新たなプレーに取り組んできた。しかし、夏の総理大臣杯全日本大学トーナメントでは準々決勝で明治大に0-5で完敗。「1点も取れなかった。関東はどこと当たっても強い」と振り返る。「関東の強い相手でも点を取れるようにしたい」と今度は冬の全国での飛躍を誓った。

 リーグ戦も残り3試合。チームは首位に返り咲き、澤上個人も得点ランキング2位につけているが、現状には全く満足していない。意識するのはやはり得点ランキング首位を走る、関西学院大のエース・FW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)だ。1点差と迫っており、「まだ1位に負けてるんで。次の試合関学と直接対決なので、そこで抜きたいですね」と同学年のライバルに闘志を燃やす澤上。まだまだ貪欲にゴールを狙い続ける。

(取材・文 北野裕子)
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