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[MOM266]関西大DF前田晃一(4年)_4位死守の関大支えたCB

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.30 関西学生リーグ1部後期第11節 関西大2-0大阪産業大 J-GREEN堺]

 2年連続でのインカレ出場を決めた関西大。2-0と完封勝利でリーグを終えた。守備の要としてチームに貢献してきたのはDF前田晃一(4年=金光大阪高)。ピッチ内外でチームを引っ張ってきた。

 チームが機能するメンバーを試行錯誤した今季。メンバーの入れ替わりが激しかったが、前田は主にCBとして、怪我で交代、欠場した4試合以外はフル出場した。最終ラインも組み合わせが変わることは多くあったが「僕はCBの片割れに合わすって感じでやってきた。誰とやろうと選手の特徴はわかっているし、練習試合でもいっぱいやってきたんで」と話すように、冷静に指示を出しながら守備をまとめた。

 得意とするプレーは左右両足から繰り出される正確なロングフィード。「長い距離のボールとか、それを交えながらそればっかり見せといて逆に今度変えたりとか。そういう部分は自分でも自信持って出来てると思う。他のチームから僕の長いボールが後期警戒されたりしてたんで」と自信をのぞかせる大きな武器だ。

 1年時からトップチームで試合に出場し経験を積んできた前田だが、サブに回ることが多くレギュラーに定着したのは今年から。定着できた要因として「1、2、3年生のときは出れへんことばかりを気にしていた。何で出られへんのやろ、とか出れへんから面白くないわとか。でもそういうのがほんとになくなった」と言う。

「最後の年、ホンマに必死で頑張って。何とか自分らしさを出してチームを良く出来ればっていうのは常々考えてたんで。そういう面で幼い部分がなくなったというか、チームのためにって言う部分が強くなったのかもしれない」と話すように、4年目を迎えて意識も変化した。その自分らしさを生かし、今年は「鼓舞したりとか、場を和ませるように心がけたし、ピッチ外では学年関係なく色んなやつとコミュニケーションを取った。後輩から色々話してくれるように、自分からもコンタクトを取ったりしている。悩みを聞いたりとか、どうしたい?みたいな。そういう風に、チームを良くするためにどうしたいかとか悩み相談というか、色々聞いたりしていた」といったチーム内の潤滑油の役割を果たした。

 4年間戦ってきたリーグ戦も終え、残すはインカレのみ。前田を始めとする4年生は1年時にインカレ制覇を経験したが、今年は最上級生として最後のインカレを迎える。「僕らは関西4位で、ほんとに挑戦者なんで。1戦1戦を戦っていきたい」。4年間の集大成として戦う全国の舞台。まずは1戦1戦、勝利を重ねる。

(取材・文 北野裕子)
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