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[MOM267]阪南大MF窪田良(4年)_「タレント軍団」阪南の攻守の要

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.1 関西学生リーグ後期第11節 大阪体育大1-3阪南大 J-GREEN堺]

「相手が優勝決まってる体大っていうことで絶対に負けたくなかったですし、僕らも先週優勝逃して、今週から切り替えて毎日2部練やったりとかすごい厳しく練習して来て、こうやって結果出たのはすごく良かった」。リーグ最終戦を終え、阪南大のMF窪田良(4年=東京Vユース、徳島ヴォルティス内定))はそう口にした。今季、1年間を通して首位を争ってきた大体大に会心の勝利。ボランチを務める窪田は、中盤でパスを散らしつつ、強烈なミドルシュートからゴールを狙うなど、勝利に大きく貢献した。

 キャプテンとしてチームを引っ張ってきた今季。J内定5選手を抱える「タレント軍団」阪南大の攻守の要であり、精神的支柱でもある窪田は、試合中もプレーのみならず、常にピッチに響き渡る声でチームを鼓舞してきた。1年を戦う上で大きな役割を果たしたが「悔しさが残りますね」と口ぶりは重い。「思い通りにいかないシーズンだった。前期も勝ち切れる試合で何回か落としたりとか、後期入ってからもなかなかコンディションも上がらなくて、良いパフォーマンスが出来ていなかった。キャプテンとして優勝出来なかったっていうのはすごい悔しいし責任は感じてる」と悔しさを滲ませる。

 昨季から主力の大半は残ったが、卒業したメンバーの穴を埋めるのが1、2年生ということもあり「1年生もすごいプレッシャーあっただろうし、そこを僕らがうまくサポートしてあげ切れなかったのは課題」と振り返ったように、チームをまとめる上での難しさを感じる1年となった。ユニバーシアードやJクラブへの練習参加など、中心選手がチームを離れる時間も多く「僕ら(プロ内定組)が帰って来てからなかなか良いパフォーマンスを出せなかったのが大きかったかなとすごく反省している」と無念さは残る。

 ただ、まだ今季は終わっていない。「遅かったんですけど、みんな自覚を持ってやるようになって、今はすごい良い方向に向いてきてるのかな」と手応えを感じているように、チーム状況は良くなっている。また、窪田にとってインカレのピッチに立つのは今回が最初で最後のチャンス。「僕1回もインカレのピッチに立った事がなくて。勝ち上がったら2回戦で国士舘大と当たる可能性もある。ヴェルディユースの仲間とかも結構いるんで、そういう関東の大学とやれるのはすごく楽しみ」と明るい表情で意気込みを語った。

今季の悔しさを晴らすべく挑む最後の舞台。「インカレで優勝して最後笑って終わりたい」。チームも窪田自身も、今季、そして4年間を笑顔で締めくくれるように。チームの為に戦ってきたキャプテンが日本一へ阪南大を導く。

(取材・文 北野裕子)
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