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[MOM280]鹿屋体育大MF中原優生(2年)_超攻撃的ボランチが2得点

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 大学選手権2回戦 鹿屋体育大6-1中京大 江戸川陸]

 後半2分だった。MF小谷健悟(3年=神村学園高)のラストパスからMF中原優生(2年=佐賀東高)が右足を一閃。エリア外から放たれたシュートは正確にゴールを射抜き、後半巻き返しを図ろうとする中京大を意気消沈させた。青木竜監督も「見ました?」と興奮気味に振り返ったゴール。「狙い通りといった感じです」と中原も会心のゴールだったと振り返った。

 後半6分にもCKを頭で合わせて追加点を挙げた中原だが、ポジションは守備的MFと表記されるボランチだ。だが今季は九州リーグで12得点を記録。リーグ4位、チームでは堂々の得点王になった。プレースキックのキッカーも任されていることから、FKでの得点も多いのが特長だが、この日も見せたゴールを狙う積極性が持ち味の超攻撃的ボランチだ。

 これだけ得点を量産できている理由としてはコンビを組む1学年先輩のMF福田晃斗(3年=四日市中央工高)の存在を挙げる。サガン鳥栖に特別指定選手として参加している先輩が献身的な守備に回ることで、思い切ってゴール前に上がることが出来るからだ。「福田さんが結構守備的にやってくれている。僕が攻撃に関わることが出来るので、点数を決めることが出来ています」。青木監督も「あの2人がいなければウチのチームは成り立たない。エンジンです」とコンビに絶大な信頼を置いている。

「今年は九州リーグも制して、総理大臣杯でも3位になることができた。注目されている中で、今大会に臨んでますが、みんなやれる気持ちの方が強いと思います。結構この大会には自信をもって挑んでます」

 昨年度の大会は初戦後に体調を崩しチームの役に立てず悔しい思いをしたと話した中原。まずは昨年度の4強に並ぶべく、20日の関西学院大戦で全力を尽くす。

(取材・文 児玉幸洋)

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