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[MOM282]関西学院大MF小林成豪(2年)_流れ引き戻す前半ATの同点弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 大学選手権2回戦 関西学院大2-1早稲田大 江戸川陸]

 先制を許したあとも苦しい時間帯は続いていた。しかし関西学院大は前半アディショナルタイム、CKを獲得すると、FW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)の折り返しをMF小林成豪(2年=神戸U-18)が押し込み同点に追いついた。

 同点弾のきっかけは直前の“作戦変更”にあった。前半も詩終盤に差し掛かったころ、成山一郎監督のひらめきからトップ下の小林と左サイドのMF小幡元輝(3年=名古屋U18)のポジションをチェンジ。小林も「ビックリした」と話した作戦だが、小林にとっては慣れ親しんだポジションに戻っただけでもあった。

 昨年まで小林は左サイドを主戦場としていた。しかし今季はFWからボランチまで様々なポジションを経験。監督の期待も大きく、後期はトップ下のポジションに定着した。だが5得点4アシストという結果に本人は不満顔を浮かべる。「ここまであんまチームに貢献出来んかった。だから活躍しようと(今大会に)入りました」。

 小林のゴールによって完全にペースを取り戻した関学は後半39分エース呉屋がさすがの決定力で決勝点を奪い、逆転で昨年度大会の王者を撃破した。関学は1回戦を戦った大学で唯一の勝ち上がりを決めた。

 過密日程も懸念される今大会。「まだまだ全然大丈夫」。中2日で迎えたこの日、関学大は交代枠を使わず勝ちきったが、小林はケロリとした顔で答えてみせた。

(取材・文 児玉幸洋)

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