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若手が活躍!!清水は5発完勝、白崎ハット&PK譲った柏瀬がプロ初出場初ゴール

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[9.8 天皇杯2回戦 清水5-0(2-0)アルテリーヴォ和歌山 アウスタ]

 天皇杯2回戦が8日に各地で行われ、清水エスパルスはアルテリーヴォ和歌山に5-0で完勝した。FW白崎凌兵がハットトリックの活躍をみせると、公式戦デビューとなったFW柏瀬暁もプロ初ゴール。自らが獲得したPKは指揮官の指示により、白崎に譲ったが終了間際のロスタイム1分に意地を見せると自らゴールを奪ってみせた。試合はFW伊藤翔の得点もあり、5得点を奪っての快勝。10月10日に行われる3回戦では、東京Vと対戦する。

 今季の公式戦では12試合に出場するも、得点はプロ初ゴールとなった6月9日に行われたナビスコ杯の大宮戦(3-1)で挙げた1得点のみ。「なかなか試合に出ることができず、(きょうは)点を取りたいと思っていた」と振り返る白崎が意地の3発を奪ってみせた。この日の活躍にアフシン・ゴトビ監督は「彼はここまで非常に良く成長してきており、3点取ってくれたことを嬉しく思う」と称賛のコメントも、「きょうの試合でも90分間集中できていれば、もっと点が取れていたかも知れない」とさらなる奮起を促した。

 前半2分に白崎が早くも1点目を奪う。DF李記帝の左クロスから、こぼれを右足で押し込み先制点。自身にとっては約3か月ぶりの公式戦ゴールでリードを奪った。さらに同25分には追加点。相手のこぼれを拾って展開。伊藤のパスを受けた白崎からMF八反田康平へつなぎ、ドリブルで持ち込む。最後はFW鍋田亜人夢からのパスを受けた白崎がPA左から右足シュートを決めた。2-0と差を広げる。

 後半に入っても勢いは止まらず。後半23分には、MF石毛秀樹のグラウンダーの右クロスからニアサイドの伊藤が右足ワンタッチで流し込み、3-0のダメ押しゴール。すると同35分には白崎がハットトリックを達成する。李のクロスに頭から飛び込んだ柏瀬がDF田崎拓真に倒されて、PKを獲得。柏瀬が蹴ろうとするも、ゴトビ監督の指示によって、キッカーは白崎に変更された。これを白崎が冷静に決め、4-0と試合を決定づけた。

 試合後、ハットトリックの白崎は「1点目はすごく気持ち良かった。チームのみんなで取った点だし、チームのみんなに感謝したい」と感謝のコメント。「まだまだコンディションはそんなに良くないので、しっかり上げてチーム貢献できるように頑張りたい」と今後を見据えた。

 PKを蹴らせてもらえなかった柏瀬だが、試合後にゴトビ監督が「白崎はハットトリックのチャンスだったので、彼にPKを蹴らせることが重要だった。それが白崎の将来への自信につながると思った。柏瀬には自分でゴールを勝ち獲って欲しいと思った。だから、彼が最後にゴールを自分で勝ち獲ったことを嬉しく思う」と振り返ったように、終了間際に自らゴールを奪ってみせた。

 後半ロスタイム1分、石毛のFKは壁に当たるも、こぼれを拾ったMF河井陽介が左へ展開。PA左から八反田の折り返しを最後は柏瀬が左足ダイレクトで流し込んだ。柏瀬のプロ初ゴールで5-0。そのまま試合は終了し、若手の活躍で清水が3回戦進出を決めた。

 柏瀬は今季清水ユースからトップチームに昇格。同期の石毛はゴールを決めており、DF犬飼智也はすでにリーグ戦デビューしている状況。だからこそ「同期の犬飼や白崎が活躍していたので、早く試合に出たかった。練習でも自分に何が足りないのかを考え練習してきた」と言う。

 そして、デビュー戦で待望のゴール。試合後は「独特の雰囲気があった。出たからには結果を出したかった。結果を出せたことは自信に繋がると思う。アウスタでのゴールが一つの目標だったので嬉しかった」と喜ぶと、PKを譲ったシーンについては「PKはゴールを取れれば、誰が蹴ろうと気にしないし、白崎なら決めてくれると思った」とキッパリ話した。若手の台頭が頼もしい清水が元日決勝へ向け、好発進を飾った。


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