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“戦力外”の狩野が1ゴール1アシスト、横浜FMが浦和下し8強進出

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[12.15 天皇杯4回戦 浦和0-2横浜FM 熊谷陸]

 第92回天皇杯全日本サッカー選手権は15日、各地で4回戦を行い、横浜F・マリノス浦和レッズに2-0で快勝し、準々決勝進出を決めた。今季限りで退団するMF狩野健太が1得点1アシストの活躍。23日の準々決勝では名古屋と対戦する。

 “戦力外通告”を受けた26歳のMFがチームをベスト8に導いた。前半28分、FW小野裕二が右サイドを突破。こぼれ球を狩野がつなぎ、MF兵藤慎剛が右足で押し込んだ。1-0で折り返した後半開始早々の3分にはDF金井貢史からの縦パスを狩野が左足ダイレクトで振り抜き、ゴール右へ流し込んだ。

 チームを勝利へ導く追加点。得点後はゴール裏のサポーターのもとへ駆け寄った。「試合に出ていないとき、結果を出してないときに声をかけてもらっていた。なんとか結果で返したいなと思っていた」。サポーターからの歓声を一身に浴び、チームメイトと抱き合って喜んだ。

「ここに来てチャンスをもらえたので、チームに恩返ししたいなと思っていた」。負ければ、その時点で今シーズン終了、狩野はチームを去ることになる。「このサポーターの前で、このメンバーで少しでも長くやりたい。次につながったのでよかった。次もあるので、最後まで行けるようにがんばりたい」と、元日決勝を見据えた。

 浦和は今季限りで退団するFW田中達也が9月8日の天皇杯2回戦以来、約3か月ぶりに先発。前半36分にはMF柏木陽介からのスルーパスに抜け出し、左足で狙ったが、枠を捉え切れなかった。後半14分には、やはり今季限りで退団するFWポポと交代。試合はそのまま0-2で敗れ、浦和での最終戦を終えた。


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