beacon

J2降格のG大阪が大阪ダービ制し4強入り、ACLへあと2勝

このエントリーをはてなブックマークに追加
[12.23 天皇杯準々決勝 C大阪1-2(延長)G大阪 長居]

 第92回天皇杯全日本サッカー選手権は23日、各地で準々決勝を行い、ガンバ大阪セレッソ大阪が激突した大阪ダービーはG大阪が延長戦の末、2-1で競り勝った。リーグ戦では17位に終わり、J2降格が決まったG大阪だが、天皇杯は2大会ぶりのベスト4進出。6年連続となるACL出場権獲得まであと2勝となった。

 DF今野泰幸をボランチ起用し、MF遠藤保仁がトップ下に入ったG大阪は、その今野が積極的にチャンスに絡む。前半19分、今野から縦パスを受けたMF二川孝広がドリブルで仕掛け、PA内に進入。左足のシュートはGKに弾かれたが、浮き球を遠藤が頭で押し込んだ。

 先制後も今野が強烈な左足ミドルを放つなど攻勢を続けるG大阪。前半41分にもCKからこぼれ球を今野が狙ったが、DFが体を張ってブロック。G大阪が試合の主導権を握り、前半を1-0で折り返した。

 C大阪は後半開始からFW柿谷曜一朗を投入。3バックにシステムを変更し、反撃に出ると、後半立ち上がりの4分、DF丸橋祐介が中央に入れたボールを柿谷がスルーし、ゴール前に走り込む。FW杉本健勇がワンタッチで落とし、混戦を抜け出した柿谷がGKとの1対1から落ち着いて右足で流し込んだ。

 試合は振り出しに戻り、一進一退の攻防が続く。押し込みながら勝ち越しゴールを奪えないG大阪に対し、C大阪もカウンターで好機をうかがった。結局、1-1のまま90分間では決着付かず、延長戦に突入。そして迎えた延長後半6分、G大阪は右後方からの遠藤のFKにMF家長昭博がヘディングで合わせ、劇的な決勝点。2-1で競り勝ち、29日の準決勝へ駒を進めた。

「上に行くにつれてチームのモチベーションもどんどん上がってきている」と話す家長は「今シーズン、苦しい思いをしてきたけど、最後、笑顔で終われるようにしたい」と誓っていた。


▼関連リンク
第92回天皇杯特設ページ

TOP