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「あと一歩」、リーグ4位の横浜FMは準決勝敗退でACL逃す

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[12.29 天皇杯準決勝 横浜FM0-1柏 国立]

 2年連続で準決勝に駒を進めてきた横浜F・マリノスだが、20大会ぶりの決勝進出はならなかった。「20年ぶりの元日決勝を目指していただけに、期待に応えられず残念」。樋口靖洋監督は無念の表情を浮かべた。

 立ち上がりから柏の出足の勢いに押され、リズムをつかめなかった。前半23分に先制点を許すと、後半は次々と攻撃的なカードを切っていったが、1点が遠かった。

「立ち上がりの20分間はセカンドボールの拾い合いで激しいプレスを受け、落ち着かなかった。心理的な部分でチーム全体が球際で弱かった。その要因として、カードの累積も少なからずあったと思う」

 準々決勝までにDF中澤佑二、DF栗原勇蔵、DF小林祐三、MF中村俊輔、MF富澤清太郎、MF中町公祐、MF熊谷アンドリューがイエローカードを受け、熊谷を除く6選手がこの日も先発していた。準決勝で警告を受ければ、決勝は出場停止となる。対する柏は累積リーチの選手で先発していたのはFW工藤壮人だけ。微妙な心理がプレーに影響を与えたと、指揮官は指摘する。

「ACL出場を目標に掲げてシーズンをスタートし、リーグ戦はあと一歩の4位。天皇杯もあと一歩の準決勝敗退だった。まだまだお前たちにはACLに出る力はないんだと痛感させられた」。シーズンを振り返る樋口監督は「選手が最後までひたむきにゴールに向かう姿は来季につながる。課題を克服して、来季こそ目標を達成したい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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