UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は20日、決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合を行った。サンシーロではミラン(イタリア)がバルセロナ(スペイン)と対戦し、2-0で勝利した。第2戦は3月12日にバルセロナのホーム、カンプ・ノウで行われる。

　最初の決定機はミランにやってきた。前半16分、FWステファン・エル・シャーラウィが左サイドを抜け出すとゴール前に侵入。しかし、DFカルレス・プジョルが猛然とチャージし、シュートまで持ち込ませない。さらにこのプレーで得た左CKからエル・シャーラウィがクロスを上げると、ニアに飛び込んだMFケビン・プリンス・ボアテングが頭で合わせるが、わずかに右に外れていった。

　対するアウェーのバルセロナも細かいパスを繋ぎながらチャンスを伺う。いつものようにポゼッションで上回ったが、ミランの集中した堅い守備を崩すことは出来ない。決定機らしい決定機を作り出すことは出来ず、前半を終えた。

　前半は比較的静かに終わったが、ついに後半ミランが試合を動かすこととなる。12分、ゴール左でFKを獲得したミランは横パスを受けたMFリカルド・モントリーボがミドルを狙う。PA内でDFの当たったあと、DFクリスティアン・サパタに当たりボールがこぼれると、こぼれ球をボアテングが豪快に左足ボレーで蹴り込み、先制に成功した。流れの中でサパタにハンドがあったように見えたが、得点は認められた。

　反撃に出たいバルセロナだが、この日は攻撃に迫力を欠いた。後半18分、ゴール正面でFKを獲得するがFWリオネル・メッシのシュートは大きく枠外。同31分にはMFアンドレス・イニエスタがミドルシュートを狙うが、わずかに右に外れた。さらに同35分にはMFシャビ・エルナンデスがFKを狙うが、枠上に外れていった。

　すると同36分、ミランに決定的な2点目が生まれる。途中出場していたFWムバエ・ニアンがPA内で粘ると、エル・シャーラウィにパス。エル・シャーラウィは左サイドに浮き球パスを送ると、走りこんだMFサリー・ムンタリがダイレクトで合わせて、リードを広げた。ミランが理想的な展開に持ち込み、敵地での第2戦に臨むこととなった。

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