beacon

[CL]イブラ不在のパリSG、ホームで引き分けに持ち込み18年ぶり8強

このエントリーをはてなブックマークに追加

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は6日、各地で決勝トーナメント1回戦第2戦の2日目を行った。パリSG(フランス)はホームでバレンシア(スペイン)と1-1で引き分け、2試合合計3-2として準々決勝進出が決定。94-95シーズン以来、18シーズンぶりの8強入りを果たした。

 敵地での第1戦を2-1で先勝してホームに戻ってきたパリSGだが、累積警告のMFマルコ・ベラッティ、第1戦で一発退場となったFWズラタン・イブラヒモビッチが出場停止。優位な状況で第2戦を迎えたものの、エース不在のチームは攻撃の起点をつくれず、苦しい展開を強いられた。

 バレンシアは後半10分、高い位置でのインターセプトからMFジョナスが豪快な右足ミドルを叩き込み、先制点。2戦合計2-2の同点に追いついた。とはいえ、この時点ではまだアウェーゴール数の差でパリSGが勝ち抜けとなる。もう1点が必要なバレンシアは攻撃の手を緩めることなく、2点目を狙った。

 ところが後半21分、パリSGは相手陣内で途中出場のFWケビン・ガメイロがボールをカットし、そのままドリブルで駆け上がる。最後は並走してきたFWエゼキエル・ラベッシがシュート。一度はGKに阻まれたが、こぼれ球を再びラベッシが押し込み、1-1に追いついた。2戦合計スコアは3-2。パリSGが再び勝ち越した。

 ミスから失点したバレンシアだが、あと1点取らなければ敗退が決まる状況は変わらない。2点目を取って2-1とすれば、2試合合計3-3のタイになる。気持ちを切り替え、相手ゴールに迫った。バレンシアの攻勢に押されるパリSGは負傷明けのDFチアゴ・シウバを中心とした守備陣が粘り強く耐える。後半38分にはMFルーカスに代えてDFママドゥ・サコを投入し、逃げ切りを図った。

 今冬に加入したMFデイビッド・ベッカムもベンチ入りしたパリSGだったが、戦術的な理由で出番なし。ミラン時代の10年3月10日のマンチェスター・U戦以来となる3年ぶりの欧州CL出場はならなかったが、チームはそのまま1-1の引き分けに持ち込み、2戦合計3-2で準々決勝進出を決めた。


▼関連リンク
欧州CL12-13特集

TOP