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[CL]アーセナルが意地の勝利もバイエルンが勝ち抜け、プレミア勢は敗退

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は13日、決勝トーナメント1回戦第2レグを行い、昨シーズン準優勝のバイエルン(ドイツ)はホームでアーセナル(イングランド)と対戦した。敵地での第1戦を3-1で制していたバイエルンは、前半3分にFWオリビエ・ジルにゴールを許し、アーセナルに先制される。それでもアドバンテージのあるバイエルンは慌てることなくボールを保持し、試合の主導権を握る。しかし、得点を挙げることができないと、残り5分になりCKからアーセナルに2点目を許してしまう。2試合合計スコアで3-3となったが、アウェーゴール数の差でバイエルンが辛くも8強に進出。プレミア・リーグ所属クラブが8強に残れなかったのは、95-96シーズン以来、17シーズンぶりのこととなった。

 前半3分にアウェーのアーセナルがテンポ良くボールをつなぎ、MFトマシュ・ロシツキーがダイレクトで右サイドにパスを展開すると、FWテオ・ウォルコットがボールを受けてゴール前に折り返す。これをジルが決めて、1点を返した。

 早い時間に先制されたバイエルンだが、その後はボールを支配して、チャンスをつくり出す。前半5分、MFトニ・クロースのミドルシュートで反撃を開始する。同25分にもクロースがPA外からゴールを狙ったが、GKウカシュ・ファビアンスキにセーブされる。その3分後には左サイドからFWアリエン・ロッベンが中央までボールを運び、シュートを放ったが、ゴール右に外れている。

 右サイドにポジションを移したロッベンは、30分にゴール前にクロスを入れて、チャンスをつくる。DFのクリアーボールをMFトーマス・ミュラーが拾い、シュートに持ち込んだが、これもGKファビアンスキに防がれた。先制してからは、なかなか好機をつくれなかったアーセナル。前半終了間際にはウォルコットが右からクロスを入れると、ゴール前にジルが走り込む、先制点と似た形をつくった。しかし、このクロスは合わずに1-0でアーセナルがリードしたまま、前半を終える。

 後半の立ち上がり、バイエルンはロッベン、クロースが立て続けにミドルシュートを放つが、ゴールにはつながらない。8強に進むためには、最低でもあと2点が必要なアーセナル。後半10分にカウンターからジルが遠い位置からシュートしたが、枠を大きく外れている。堅実な試合運びを見せるバイエルンは、後半19分にもMFルイス・グスタボがPA外からシュートを打ったが、惜しくも枠を外れて行った。

 バイエルンは後半23分に、決定的な場面をつくり出す。右サイドでロッベンがミュラーにパスを出すと、ミュラーはヒールキックでロッベンにボールを返す。これで最終ラインの裏をとったロッベンが快足を活かして左足のシュートに持ち込んだが、GKファビアンスキに防がれた。その後のCKからもシュートを放ったが、ゴールを割ることはできない。

 2点目が欲しいアーセナルは、後半27分にMFアーロン・ラムジー、ウォルコットをベンチに下げて、MFオクスレード・チェンバレンとFWジェルビーニョを同時に起用する。その直後にはバイエルンもFWマリオ・ゴメスを投入した。同34分には左サイドからジェルビーニョがPA内までボールを運び、MFサンティ・カソルラとのパス交換からシュートを放ったが、ゴールの右に逸れて行った。

 その後もバイエルンは後半37分にミュラーがPA内で決定的なシュートを放つなど、見せ場をつくったが、得点を挙げることはできず。後半41分にはCKからアーセナルのDF
ローラン・コシールニーがゴールを決め、2試合の合計スコアを3-3とした。しかし、反撃もここまで。第1レグのビハインドを最後まで取り戻すことはできず、2-0で勝利したアーセナルだったが16強で姿を消した。

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