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[CL]途中出場のメッシがゴール演出、バルサがパリSG振り切り6季連続4強へ

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は10日、各地で準々決勝第2戦の2日目を行い、バルセロナ(スペイン)が6シーズン連続となる準決勝進出を決めた。ホームにパリSG(フランス)を迎えた一戦は1-1で引き分けたが、2試合合計3-3となり、アウェーゴール数の差でバルセロナが上回った。

 2-2の引き分けに終わった第1戦で右太腿裏を痛めたFWリオネル・メッシはメンバー入りを果たすも、ベンチからのスタート。前半はメッシ不在の影響を感じさせる展開となった。高いボールポゼッションで中盤を支配するバルセロナだが、最後のところで崩し切れず、なかなか決定機をつくれない。逆にパリSGは高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、バルサのミスを誘ってはカウンターを仕掛けた。

 前半24分にはセカンドボールを拾ったFWズラタン・イブラヒモビッチのスルーパスにFWエゼキエル・ラベッシが反応。DFジョルディ・アルバと競り合いながらフィニッシュまで持ち込むが、シュートはGKの正面を突いた。同29分にもイブラヒモビッチの左クロスからMFルーカスがヘディングシュート。回数こそ少なかったが、相手守備陣にプレッシャーを与えていたのはパリSGの方だった。

 0-0で折り返した後半も試合の流れは変わらない。迎えた後半5分、パリSGはMFハビエル・パストーレがイブラヒモビッチとのワンツーで中央を突破。ドリブルでPA内まで持ち込み、左足でゴールにねじ込んだ。敵地で先制に成功し、2試合合計スコアは3-2。パリSGがバルセロナを追い詰めた。

 バルセロナは直後にメッシがウォーミングアップを開始。そして後半17分、セスクに代わってメッシがいよいよ登場した。エースの投入で試合の流れは一変。一気にバルセロナがパリSGをたたみかける。同20分にはMFアンドレス・イニエスタがFWダビド・ビジャとのワンツーから左足でシュート。この試合最大の決定機だったが、GKサルバトーレ・シリグが鋭い反応で弾き出した。

 圧力を強めるバルセロナは後半26分、中央でボールを受けたメッシが鋭い縦パス。ビジャが粘って落としたボールをFWペドロ・ロドリゲスが左足ダイレクトでゴール右隅に叩き込んだ。1-1、2試合合計スコアは3-3。アウェーゴール数で上回るバルセロナが、この1点で試合をひっくり返した。

 パリSGも気持ちを切らすことなく、再び勝ち越しゴールを目指す。後半38分にはMFベラッティに代えてMFデイビッド・ベッカムを投入した。しかし同43分、DFジェラール・ピケのクリアミスを奪ったDFファン・デル・ビールのシュートはDFがブロック。試合はそのまま1-1で終了し、パリSGの18シーズンぶりとなる4強入りはならなかった。


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