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[CL]第2戦はレアルが制すも…ドルトムントが16季ぶり決勝進出

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[4.30 欧州CL準決勝第2戦 レアル・マドリー2-0ドルトムント]

 UEFAチャンピオンズリーグは30日、準決勝第2レグを行い、レアル・マドリー(スペイン)はホームでドルトムント(ドイツ)と対戦した。第1レグを1-4で落としていたレアル・マドリーは、最低でも3点が必要な状況で序盤から攻勢に出た。しかし、ようやくドルトムントのゴールを割れたのは、後半38分だった。その後も猛攻を仕掛けると、後半43分にはDFセルヒオ・ラモスが2点目をマーク。逆転まであと1点に迫ったが、1戦目の点差を跳ね返すまでは至らなかった。2試合合計4-3で制したドルトムントが、16シーズンぶりの決勝進出を果たしている。

 レアル・マドリーは、負傷を抱えられていると報じられたFWクリスティアーノ・ロナウドも先発出場。序盤からビハインドを跳ね返すべく、猛攻を仕掛けた。前半4分には最初の決定機をつかむ。PA内でFWゴンサロ・イグアインがシュートチャンスを得たが、GKロマン・バイデンフェラーの好セーブに防がれる。同9分にはC・ロナウドがフィニッシュに持ち込んだが、ボールはクロスバーを大きく越えて行った。

 前半13分にはドルトムントにアクシデントが起こる。MFマリオ・ゲッツェが負傷し、自らピッチの外へ出た。この選手交代を行う前に、ドルトムントはFKから初戦で4得点を挙げたFWロベルト・レバンドフスキがボレーシュートを放ったが、GKディエゴ・ロペスの正面に飛ぶ。その直後にはレアル・マドリーも、PA内でロングボールを受けたC・ロナウドが胸トラップしてボレーシュートを放ったが、こちらもGKバイデンフェラーの正面を突いた。この後にプレーが切れると、ドルトムントは負傷のゲッツェに代えて、MFケビン・グロスクロイツを投入する。

 相手に予期せぬ交代のあった直後、レアル・マドリーはMFメスト・エジルが最終ラインの裏を取り、GKと1対1になるチャンスを得た。しかし、シュートをゴール右に外してしまい、先制点を挙げることができなかった。

 ゴール前で固さを感じさせるレアル・マドリーに対し、徐々にドルトムントがボールを持てるようになるが、ゴール前のレワンドフスキにはパスを届けられない。このまま前半はスコアレスで折り返す。

 後半5分に決定的な場面を迎えたのは、アウェーのドルトムントだった。しかし、PA内に入ったところからレワンドフスキが蹴ったシュートはクロスバーに嫌われた。

 最低でも3点を取らないといけないレアル・マドリーは、ジョゼ・モウリーニョ監督が動く。後半12分にイグアインとDFファビオ・コエントランに代えて、FWカリム・ベンゼマとMFカカを起用した。前へ圧力をかけていくレアル・マドリーだが、フィニッシュまで持って行けない。

 逆にドルトムントは後半27分に、グロスクロイツのヘッドを受けたMFマルコ・ロイスが右サイドから低いクロスを入れる。これをMFイルカイ・ギュンドアンがフリーで受けたが、決定的なシュートはGKディエゴ・ロペスのビッグセーブに阻まれた。

 後半23分にはMFシャビ・アロンソを下げて、MFサミ・ケディラを投入し、モウリーニョ監督は交代枠を使い切った。カカが縦横無尽に動いてボールを受けて、リズムをつくる中で、後半25分にはC・ロナウドが強引にトーキックでシュートを狙うが、枠を捉えられない。直後にも右のエジルが上げたクロスに、C・ロナウド、MFアンヘル・ディ・マリアが飛び込んだが、合わせることはできなかった。

 後半31分にはドルトムントもチャンスをつくる。PA内でボールをコントロールしたレワンドフスキが、シュートを打ったが、レアル・マドリー守備陣も懸命にブロックに入った。その直後にはPA近くでC・ロナウドの出したパスが、ドルトムントの選手の手に当たったが、ハワード・ウェブ主審はハンドを認めずにプレーを流すなど、サンティアゴ・ベルナベウには不穏なムードが漂った。

 それでも後半38分に、レアル・マドリーはカカが右に展開したボールをC・ロナウドが折り返す。これをベンゼマが決めて、1点を返した。押し込まれる展開のドルトムントは、レワンドフスキを下げて、MFセバスティアン・ケールを投入して時間をつかっていく。

 レアル・マドリーは怒涛の反撃を見せる。次々とシュートを放つと、後半43分にはベンゼマの折り返しを、DFセルヒオ・ラモスが左足で強烈なシュートを叩き込み、ついにあと1点というところまで迫った。しかし、反撃もここまで。10度目の欧州CL制覇を目指したレアル・マドリーだったが、決勝を目前に涙を飲んでいる。

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