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[MOM619]武南MF佐藤仁紀(3年)_名門4強へ導く頭での2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 全国高校総体準々決勝 桐光学園0-2武南 松本平広域多目的球技場]

「気分いいですね。ああいう頑張っている子が点取ると(特に)嬉しいです」。名将・大山照人監督も賞賛するチームリーダーの2発が武南を24年ぶりの4強へと導いた。0-0の前半27分、武南は右SB高橋貴大(3年)の右クロスをMF佐藤仁紀主将(3年)が頭で先制のヘディングシュート。「クロスがそこしかない、というところに来た。合わせるだけでしたし、GKも前に出てきていたので決めることができた。自分としても嬉しいです」という一撃で試合の流れを引き寄せた。

 さらに後半18分にも左CKから再び頭で2点目。176cmと飛び抜けた高さを持っている訳ではない。それでも全国大会の出場権を懸けた埼玉県予選準決勝(浦和東戦)でも頭で2ゴールを決めて0-2からの大逆転劇をもたらしている佐藤は、再び「頭」で大仕事をした。

 攻守において大黒柱を担う佐藤はこの日も中盤で奮闘。苦しい状況でパスが回ってきた際もキープ力の高さを活かしてCKを奪ったり、アグレッシブなプレーでチームを鼓舞したりするなど欠かせない存在だった。本人は「自分の特長はないです。ヘディングくらい。しっかりとみんなに声をかけて、プレーでチームを引っ張る」と力を込める。準決勝の対戦相手は強敵の大阪桐蔭だが、「怖れないで向かっていく」と宣言。武南を引っ張る背番号8が、準決勝も70分間全力で戦い抜いて勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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