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[MOM634]熊本国府MF秋吉浩輔(3年)_インパクト残した高速ドリブラー、静学からも3発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.16 ミズノカップU-18IN熊本2012FINALラウンド 熊本国府4-3静岡学園 大津町運動公園球技場]

 爆発的な得点力は最後まで衰えなかった。熊本国府(熊本)のMF秋吉浩輔(3年)は三好(愛知)戦でのハットトリック、近大和歌山(和歌山)戦での決勝ゴールに続き、最終日も2試合で4ゴール。特に静岡学園(静岡)戦ではPK2本を含む3得点でハットトリックを達成した。

 この日も抜群の突破力で静岡学園ディフェンス陣の脅威となった。前半18分に左サイドからの縦への突破でPKを獲得。自ら右足でゴールへと流しこむと、左中間でボールを持った28分には、DFに前を塞がれた状況から一瞬の加速でマークを外して右足シュートを放つ。これはGKに止められたが、跳ね返りをFW大槻健太(2年)がワンタッチでゴール。そして後半13分にFW荒木公輝(3年)が得たPKの場面では、ほかの選手が蹴る案もあったようだが、チームメートの厚い信頼で再びキッカーを務めて、右足でゴール左隅へと流し込んだ。

 近大和歌山戦では自ら獲得したPKを止められて失敗。「PKは練習含めて初めて止められた。びっくりしました」という秋吉だったが、この日は確実にPK2本を決めた。そして仕上げは後半23分、左FKで壁の間にポジションを取った秋吉は「ボールをもらえればいけると思った」と、キッカーのMF荒木拓磨(3年)に「くれ!」と要求。荒木拓が素早く壁の後方へボールを蹴り出すと、DFとのスピード勝負を制した背番号9が豪快な左足シュートを叩きこんだ。

「ボランチやチーム全体で自由にプレーさせてもらった。おかげで自分のリズムでプレーできた」とチームメートたちに感謝した秋吉。「1対1なら取られる気がしない」と豪語したMFはその高速ドリブルと得点力で十分なインパクトを残した。

「優勝して終わりたかった。きょうの借りは全国で返します」。本人は津工(三重)との“優勝決定戦”に敗れたことを悔やんでたが、体力が落ちた時間帯でも決定的な仕事ができるように、より切れ味を増して選手権に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
2012ミズノカップIN高知特設ページ
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