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[MOM635]津工FW溝田光(3年)_2得点3アシスト、“MVP”級の活躍見せた逸材ストライカー

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[8.16 ミズノカップU-18IN熊本2012FINALラウンド 津工6-2熊本国府 大津町運動公園球技場]

 別格の存在感だった。“優勝決定戦”となった熊本国府戦。津工(三重)のエースFW溝田光(3年)は2得点3アシストの活躍でチームを優勝へと導いた。

 FW小畑賄人(3年)の決勝ゴールをアシストした後半7分のループパスなど溝田の3アシストは、全て相手ディフェンスラインの背後を破る正確な技術と視野の広さを実証するもの。そして2得点は逸材が改めてポテンシャルの高さを関係者たちに示すスーパーゴールだった。 

 1-0で迎えた前半22分、右サイドのハーフウェーライン付近でボールを持った溝田に対して熊本国府ディフェンス陣は、背後のスペースをケアしながら相手の前に位置取りしてその突破を阻止しようとする。だが構わずにグイグイと前に出た溝田は相手の逆を取るステップワークで難なくPAまでボールを持ち込むと、最後は右中間から縦に仕掛けて右足シュートをゴール左隅へと流し込んだ。 
 
 そして3-2で1点リードの後半18分には右サイドからのパスを受けると、トラップでDFのマークをわずかに外して右足ミドル。次の瞬間、弾丸ライナーでゴールを襲ったボールは、左ポストを叩いてゴールネットへと吸い込まれていた。元アビスパ福岡DFの熊本国府・佐藤光治監督も「熊本にはいないですね」とその攻撃力を讃えていたが、U-18日本代表FWはスピード、技術、そしてパワーでも会場の関係者たちを唸らせる2発。ピッチを走り回って存在感を放つ選手ではないが、それでも要所を逃さずに個性を発揮して結果を残すアタッカーは「この試合は抜けたけれどまだまだ。1対1を完ぺきにできるようにしたい。決定機で決められなかった場面もある。そこで決めてもっとチームを楽にしなければいけない」とさらなる成長を誓っていた。

 大会序盤には「ピークもう過ぎました」と苦笑いしていたFWだが「代表に入れてもらったので、代表にふさわしいプレーをしなければいけない。日の丸を背負った、責任のあるプレーをする」と誓う。「ミズノカップ U-18 IN 熊本 2012」の“MVP”級の活躍を見せたFWは高校3年間の集大成となる選手権でさらなる輝きを放つ。

(取材・文 吉田太郎)
2012ミズノカップIN高知特設ページ
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