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[MOM641]札幌U-18FW下田康太(3年)_期待の大型FW「小学生以来」のヘッド弾含む2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.9 高円宮杯プレミアリーグEAST 浦和ユース1-3札幌U-18 レッズランド]

 高いポテンシャルを秘めた大型ストライカーがプレミアリーグでは5月13日の静岡学園戦以来となるゴールを含む2発で、チームを勝利へと導いた。前半、チームはいいところをほとんど見せられないまま0-1で終了。だが後半開始からの6分間でFW下田康太(3年)が決めた2発が試合の流れを変えた。

 まずは1分、左サイドを打開したSB濱下賢のシュートのこぼれ球をゴールへ押し込むと、6分にはMF中原彰吾の右クロスに反応して弾丸ヘッドでゴールを射抜いた。長身を活かした豪快なヘディングシュートは得意の形かと思われたが、本人によると「ヘディングはあまり得意じゃなくて…。頭でのゴールは小学生以来です」。相手にとって阻むことはノーチャンスに見えた一撃は“苦手”の頭からもたらされた。

 左右両足から放つ豪快な一撃と強靭なフィジカルが武器。ボールコントロールも安定しており、シュートへ持ち込むまでの形も乱れない。この日は前線での力強いキープがチーム全体を押し上げ、相手の中盤を破る豪快な突破からの右足ミドルや反転でDFをかわしながら放った左足シュートも披露した。魅力十分の素材だが、動きの質の向上が課題となっている。この日の2発を喜んだ四方田修平監督も「自分からマークを外せるようになるともっといい」と期待を寄せる。

 今大会通算6得点とし、得点ランキングは8位タイへ浮上した。ただ、もっと上を狙うことができるはず。本人は「もっと簡単に捌いて、もっとゴール前で力を発揮できるようにする。もっと良いポジションをとれるように。そして貪欲にゴールを狙いたい」。ドログバやアデバヨールといったストライカーを意識して成長を目指すFWは、アウェー戦で挙げた貴重な2発を今後の爆発へ向けた弾みとする。

(取材・文 吉田太郎)

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