beacon

[Y☆voice212]札幌U-18MF深井一希「辛い思いを乗り越えたのでこれ以上に苦しいことはない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第212回目はコンサドーレ札幌U-18の11年U-18日本代表MF深井一希選手(3年)です。
 
 11年U-17W杯で日本の8強進出に貢献し、U-18日本代表にも招集された守備のスペシャリスト。抜群のボール奪取力と展開力を武器に中盤に君臨するMFは、昨秋から苦しんできた左膝の負傷から約8か月ぶりに復帰を果たしました。残り4か月を切った今シーズンに掲げる目標とは?(取材日:9月9日)

―左膝の手術からの復帰
「(手術したのは)3月の終わりです。復帰したのが8月。プレミアの後期初戦です」

―浦和ユース戦(9月9日)は復帰したばかりで体力的に厳しかったと思うが
「最初は全然きつくて、自分たちのペースでやれる時間帯はボールを持っているので楽なんですけど、守備が多くなってくると厳しい。なるべく自分たちのペースでできるようにしている」

―きょうの後半はダブルボランチが活き活きとプレーしていた
「最初は受け身で入ってしまった。自分たちのペースでやれば良かったんですけど、アウェーということもあって相手の勢いに飲まれてしまった。でも後半の最初にいい形で点を取って逆転できてからは、ゲームを自分たちのペースでやることができました。前半はボール保持者に対して周りのサポートが全然なかったんですけど、後半は一人ひとりが動いて、良い角度でサポートができた。そこでいい形がつくれました」

―深井クンの持ち味の守備もいい形でイケていた
「周りといい距離を保てたので、自分もいい面を出せたと思います。でもまだまだです」

―昨秋から膝の痛みがあったと思うが、離脱していた期間は
「(昨年の12月は試合にも出場し)1月からなので7か月間くらいです。秋は痛かったんですけど、もう何試合かしかなかったので我慢してやろうと。冬に1回止めて、3か月間様子を見たんですけど、痛みが変わらなかったので手術しました。皿の骨の一部が生まれつき一部離れていた。自分は成長が遅くて骨が若かったので、手術するにもできなくて……」

―ウズウズしていた気持ちがあったと思うが
「やりたくて仕方なかったです。我慢してやるのが凄く辛くて。その辛い思いを乗り越えたのでこれ以上に苦しいことはないと思う。これからどんな苦しいことがあっても乗り越えることができると思います」

―今はもう痛みはない
「痛い時もまだあります。でも痛みがあっても言い訳しないで、全力でやりたいと思います」

―後半戦はオレが、という気持ち
「最初の清水戦で負けてしまって悔しかったんですけど、その後は鹿島ときょう勝てた。この波に乗って全勝してヴェルディとの差を縮めていければいい」

―自分自身、どのようなプレーで貢献したい?
「守備が持ち味なので、相手との1対1の強さとセカンドボールとか細かいことをしっかりやっていきたいと思います」

―昨年主力の一人だったU-19代表にも再挑戦
「最終予選まで時間なくて、メンバーもだいたい決まってきたと思う。正直厳しいと思うんですけど、最後まであきらめないで、食い込めるように頑張りたい」

―シーズン後半戦の目標を
「代表もそうなんですけど、トップで試合に出て、トップで活躍することを第一に持って頑張っていきたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)

▽関連リンク
連載:「Youth star voice」

TOP