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[MOM643]向上DF星野圭祐(3年)_無回転FK操る守備の柱

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.28 パティークカップ 向上1-0鹿島学園 流経大フットボールフィールド]

 プリンスリーグ関東2部の鹿島学園を封じ切り、価値ある勝利の立て役者となった。向上(神奈川)のCB星野圭祐主将(3年)は守備の柱を担うチームリーダー。「自分は司令塔。キャプテンシーや、コーチングのところで気持ちを高めていく」という星野は、最終ラインから常に声を張り上げてチームを引き締めると、対人の強さも発揮。押し込もうとしてくる鹿島学園をPAに入れず、クロスもほぼ完ぺきに跳ね返した。

 堅い守りで勝利した試合後、「チャレンジ&カバーが良くできていた。特別守備がいいとは思っていないですけど、周りからそう思ってもらえるのは財産」とチームメートたちに感謝した星野だが、小林賢一郎監督も評価する声とリーダーシップ、そして強さでチームを完封勝利へと導いていた。

 守備の柱は“スナイパー”でもある。夏の全国高校総体予選では湘南工科大附戦、桐光学園戦の2試合連続で無回転FKでゴールを決めている。「上手くいかないときもありますけれど、ほとんど枠に行く自信はある」というキック力を活かした“飛び道具”もチームの貴重な武器。激戦区・神奈川を勝ち抜くことは簡単ではないが、リーダーはチームをまとめ、自分の武器を活かして「一つひとつ勝っていく」ことにこだわる。

(取材・文 吉田太郎)

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