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[MOM644]JFAアカデミー福島FW松本昌也(3年)_U-19代表FWが貫禄の一撃

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.28 パティークカップ 東北0-2JFAアカデミー福島 流経大フットボールフィールド]

 U-19日本代表FW松本昌也(3年)が貫禄の先制ゴールでJFAアカデミー福島に勝利をもたらした。前半は攻め込みながらも好守を見せる東北ゴールをこじ開けることができず。松本も局面に献身的に顔を出し、迫力ある飛び出しで守備網を破ろうとする姿勢も見られたが、0-0で前半を折り返した。

 それでも後半4分、切り返しで自らDFを外してから放ったシュートで、健闘する東北ゴールをこじ開けた。その後も19分にMF幡野貴紀のパスからDFを外して決定的な左足シュートを放つなど存在感を見せつづけた。「前半は相手が前から来て、なかなか自分たちのサッカーをすることができなかったんですけど、後半はスペースが空いてきたのでワンタッチで崩して得点できたことは良かった」と試合を振り返った松本だが、「自分自身も前半はなかなかボールを引き出せなくて良いプレーができなかった。後半はできたんですけど、もっともっとボールを受ける回数を増やして得点に絡めるプレーをもっとしたい」と満足はしていなかった。

 昨年のU-17W杯ではジャマイカとの初戦で決勝ゴール。U-17日本代表の世界8強進出の原動力のひとりとなった。フィジカル面ではまだ物足りなさも感じさせるが、シンプルかつ正確にボールを動かす技術と判断力の高さ、得点力は評価が高く、広島や大分といったJクラブが注目する逸材だ。また1~2学年上の世代に当たるU-19代表ではボランチ候補のひとりとして招集され続けている。

「得点に絡めるプレーをもっとやっていきたいと思っています」というU-19代表としての現在の目標は10月末に開幕するAFC U-19選手権突破とU-20W杯出場。そして将来はJリーグで活躍し、海外のトップレベルで戦う夢を持っている。「プロでも通用する技術だったり、身体の強さだったり、もちろん、メンタル的なものももっともっと強くしていかないといけない。自分がJリーグで活躍するためには身体も小さいので判断をもっと速くしていかなければいけない」と課題を口にした松本は「Jリーグの試合で活躍して、もっともっと上に行きたい。最後は世界で活躍できる選手になれるように日々頑張って行きたいと思います」。

 12歳で親元を離れて大分からJFAアカデミー福島へ進み、中学・高校の6年間自身を磨いてきた。アカデミーが生んだ逸材はこれからもどん欲に自身を磨き、夢を実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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