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[MOM646]福岡MF中島賢星(東福岡高、1年)_大会注目のアタッカーが2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 岐阜国体少年男子1回戦 新潟1-5福岡 古川WA]

 今大会注目のエースが結果を残した。福岡はU-16日本代表候補MF中島賢星(東福岡高、1年)が2ゴール。指揮を執る森重潤也監督(東福岡高)は攻守両面での課題を口にしていたが、「内に熱いものを持っている」というエースはチームを2回戦へ導く原動力となった。

 まずは1-0の前半34分だ。相手ゴールキックをMF近藤大貴(東福岡高、1年)が跳ね返すと、これを受けた中島は「相手のラインが高くてスペースがあると思った」。CB2人に対し、先手を取って小さく前へボールを蹴りだすと、強引にCB間を切り裂いて左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 その後も中盤でチームの追加点に絡んだ中島はさらに4-1の後半ロスタイム、右サイドを抜けだしたMF下園直輝(東海大五高、2年)の折り返しを左足でゴールへ押し込み、ダメ押しゴールを決めた。利き足と逆の左足で奪った2発。「両足のキックの質は武器だと思う。個人としてはもっと点を取れるように。またキャプテンなのでしっかりと声で引っ張りたい」と今後も声とゴールに絡むプレーで勝利に貢献することを誓った。

 アビスパ福岡U-15時代にはフランス留学を経験し、中学生ながら高校年代の全国リーグであるプレミアリーグWESTで京都U-18、富山一高からゴールを奪った。ただ、期待のアタッカーは福岡U-18への昇格ではなく「東福岡は選手層が厚い。簡単に試合には出られないし、自分がもっと伸びると思った」と同じ福岡市内の強豪校・東福岡高へ進学した。「まだ完全には試合には出られないけれど、チームメートに刺激されながらできることをやっている」と厳しい競争の中で揉まれながら、着実に成長を遂げてきている。

 今大会の目標は優勝。「自分たちの県を背負って責任をもって戦っている。チームとして優勝を目指す」と誓った。兄は11年U-17日本代表候補の筑陽学園高DF中島大貴(3年)。注目の1年生アタッカーは国体での活躍で弾みをつけて、兄と戦う可能性もある高校選手権予選につなげるつもりだ。 
 
(取材・文 吉田太郎)
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