[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 岐阜国体少年男子2回戦 茨城県1-6静岡県 古川WB]

　連覇のかかる大会の初戦ということもあってか、やや堅さのあった静岡県を正確なキックと技術で後押しした。上原力也(磐田U-18、1年)はすでに磐田のトップチームにも練習参加しているという174cmのU-16代表MF。指揮を執る武田直隆監督(大井川高)が「スケールの大きな選手になる可能性がある。きょうは攻守に動いてゲームをコントロールしてくれた」と説明したMFは3アシストも記録して勝利に貢献した。

　この日はCKからの正確なキックでCB小野原和哉(磐田U-18、1年)のゴールを2度お膳立てすると、32分にはドリブルで中央を突破し、スルーパスでMF西澤健太(清水ユース、1年)のゴールもアシスト。足下の技術、キック精度の高さに加えて、自ら仕掛ける怖さも備えていることを披露した。

　8月の豊田国際ユースサッカー2012のU-16日本代表メンバーに選出されたが、U-17W杯アジア最終予選のメンバー入りを果たすことはできなかった。その悔しさも国体でぶつけて、日本一を獲得する。

(取材・文　吉田太郎)

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