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[MOM651]兵庫県MF中井英人(神戸U-18、1年)_王者撃破導いた大会屈指のボランチ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.2 岐阜国体少年男子準々決勝 千葉1-1(PK4-5)兵庫 古川V]

 大会屈指のボランチが兵庫県を勝利へと導いた。U-16日本代表候補MF中井英人(神戸U-18、1年)どんな状況でボールを受けても、バタバタせずに正確なコントロールでボールをおさめ、展開力も発揮して攻撃の中心となると、重心の低いドリブルでの中央突破でも脅威となった。そして自信があるという1対1の守備でも再三相手をストップ。そして、0-1の延長後半5分には左サイドから左足で放った絶妙なクロスボールでFW南島彰人(神戸U-18、1年)の劇的な同点ゴールをアシストした。

 追いついた直後には自ら仕掛けて決定的な左足シュートを放つなど最後まで攻守に存在感を放ったMFは、「昨年の優勝チームに勝てば、チームとして成長すると思っていた」という千葉県を倒してのベスト4進出に貢献。ただし、本人に満足感はない。「ボクがポジションを取ったらみんなが見てくれている。ただ身体が重かった。(神戸U-18の)Aチームでやるようなレベルではない。もっと上下にハードワークすることが大事。もっとゴール前に顔を出さないといけない」と引き締めていた。大阪府と対戦する準決勝ではよりハイレベルなプレーを見せてくれそうだ。

 高校年代の全国リーグ、プレミアリーグWESTで2位につける神戸U-18では1年生ながらもポジション争いに食い込んでいる逸材だ。特にボランチは憧れの選手でもあるというMF前田凌佑、MF宮村哲朗、MF井上哲大と年代を代表するタレントがズラリ。「練習から意識が高いし、スゴくいい経験ができている。もっと学んでいくこと」と目の前にいる目標を追い越すために努力し、成長してきている。

 今大会、キャプテンマークを巻いてリーダーとして戦う中井は「岩波クンたち(現3年生)の代を超えて、優勝する」と先輩たちが残した結果を超えるつもりだ。9月30日にU-17W杯に出場を決めたU-16日本代表候補としても注目のMFがタイトル獲得に貢献し、アジア予選出場のU-16世代選手たちが不在の国体の「主役」となる。

(取材・文 吉田太郎)
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