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[MOM652]福岡県MF中島賢星(東福岡高、1年)_「見てる人を驚かすプレーがしたい」MFが3試合連続2ゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.2 岐阜国体少年男子準々決勝 佐賀県0-3福岡県 飛騨古川V]

 3試合連続2発。福岡県のエースMF中島賢星(1年)が得点ランキング首位を独走する得点力でチームを引っ張っている。

 この日はまず前半ロスタイムに先制ゴールをアシストした。カウンターから中央でボールを受けると、左前方のMF瓜生昂勢(筑陽学園高、2年)へスルーパス。これを瓜生がループシュートでゴールを破ると後半、相手の反撃に苦しむチームを中島がゴールで救う。

 26分、右中間でボールを持った中島はPAのFW木藤舜介(1年)へボールをつけると、スペースを突いて木藤からのリターンパスを受ける。これでGKと1対1となった背番号10は「1対1になると、GKはファーに蹴ってくると思う。ファーに身体が寄っていたのでニアに蹴った」と右足で貴重な2点目のゴールを決めた。

 さらに34分には8分前の再現を見ているかのような形で再び右中間から木藤とのワンツーを完結。GKと1対1となった中島は今度はニアサイドを警戒するGKの逆を取ってファーサイドへシュートを流し込んで3-0とした。PAで見せる落ち着きとシュートセンスの高さ、左右両足から繰り出すキックは今大会通して見ても別格の質。ただ本人は「得点数は増えているけれど、まだまだシュートチャンスを逃したり、少し判断が遅れて取られている。もっとワンタッチやツータッチを使って捌けたらもっと良くなる」と課題修正へ力を込めた。

 新潟県、東京都、そして佐賀県から3試合連続で2ゴールを決めてチームの目標であるベスト4をクリア。今大会最注目のアタッカーが、ここからさらにインパクトのあるプレーでチームを勝利に導くことができるか注目だ。「見ている人を驚かすプレーがしたい。2点じゃなくて、3点取りたいですね。(静岡戦も)ゴールを目指していきたい」。前回王者との戦いでも4試合連続となるゴールを決めて見ている人々を「驚かす」。

(取材・文 吉田太郎)
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