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[MOM660]武南MF室崎雄斗(2年)_全国でゴール連発したMF、個で違い見せる

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.6 第91回全国高校選手権埼玉県予選2次L第1節 武南6-0浦和北 西武台第2G]

 全国大会を経て、チームで最も成長を遂げている選手かもしれない。全国高校総体準優勝の武南は6-0で快勝発進したが、中でも目立っていたのがMF室崎雄斗(2年)。全国総体ではシュートセンスの高さと裏へ抜けるタイミングの良さを武器に鹿児島城西(鹿児島)戦と青森山田(青森)戦で決勝ゴールを奪うなど、4得点で得点ランキング3位タイに食い込んだ攻撃的MFだ。

 もともとチームトップの得点力を備えていた。加えて「全国でも点が取れるというのは自信になった」という2年生MFはこの日、1-0の後半3分に自らのシュートのこぼれ球をゴールへねじ込むと、14分にもFW中薗優太(3年)のアシストから再びゴールを陥れた。幸先良く2得点。「自分が決めればチームが楽になる」と今後もどん欲にゴールを狙っていくつもりだ。

 自信はゴール前以外の部分でも現れている。ボールを持つと「きょうは思っていた通りのプレーができたと思う」とドリブル、相手の逆を取る動きで完全に違いを見せつけた。また動き出し早く相手の背後へ飛び出すと、GKにキャッチされそうなボールでも全力疾走でプレッシャーをかけるなど、チームを引っ張ろうとする姿勢も光っていた。

「2年の最初の頃に比べると、点も取れるし、1対1でも抜けるようになった」という室崎は一方で、「全国では打てる場面で打ちきれないところもあった。改善して全国でできるようにしたい」と課題強化にも取り組んでいる。

「今年からチームを引っ張りたい」と誓うMFの目標は選手権の全国大会に出場して総体決勝で敗れた悔しさをぶつけることだ。「埼玉を突破しなければ、全国にはいけない。全国に出て、インターハイの悔しさをぶつけたい」。総体でインパクトを残したMFは、2年生エースとして武南を再び全国決勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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