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[MOM662]市立浦和FW鍛冶光一(2年)_応援席沸かせる強力ドリブラー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.8 第91回全国高校選手権埼玉県予選2次L第2節 市立浦和3-1武蔵越生 惣右衛門G]

 ボールを持つたびに応援席が沸いていた。選手権日本一4回の名門・市立浦和に圧倒的な期待感をもたらしていたのは、2年生FW鍛冶光一だ。その突破力、グイグイと前へ突き進む推進力は間違いなく対戦相手にとって脅威。前半7分に右サイドをえぐってからマイナスのラストパスでMF陣野玄(3年)の先制ゴールをアシストすると、その後も仕掛けるたびに右サイドを破り、そのパワーに押し込まれた武蔵越生はCKへ逃げるのがやっとだった。

 後半も9分に50m走6秒3のスピードを活かしたドリブル突破で一気にPAまで切れ込んで右足シュート。その後も身体能力の高さを示す打点の高いヘディングシュートなど存在感を放った。「周りが期待してくれているのは分かった」と微笑んだ鍛冶はその期待に応えるかのように、右サイドの突破口として勝利に貢献した。

 武器は徹底して練習してきたドリブルとクロス。「まだ相手の逆を取る動きができていない」と首を振るが、今後も背番号26の強力ドリブラーが対戦相手を悩ませることは間違いない。「自分がドリブルして、ゴールに絡んで、チームが優勝できたらいい」。レギュラーとなったのは今大会から。期待のアタッカーが4年ぶりとなる名門の全国進出への切り札となる。

(取材・文 吉田太郎)
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