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[MOM663]本庄一FW雨宮洋輔(3年)_流れ引き寄せた「1000回に1回」のスーパーゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.8 第91回全国高校選手権埼玉県予選2次L第2節 本庄一2-1川口北 惣右衛門G]

 本庄一の10番、FW雨宮洋輔(3年)の放ったスーパーゴールが均衡を破った。0-0で進んだ試合は前半ロスタイムへ突入。スコアレスのまま前半を折り返すかと思われた時間帯で雨宮の強烈な右足シュートが炸裂した。自陣からつながってきたパスをバイタルエリアで受けた背番号10はマークの甘かったDFの虚を突く右足ミドル。鋭い回転のかかった一撃は必死に手を伸ばしたGKの頭上を越えると、そのままゴールネットへ突き刺さった。

 高橋秀弥監督からは笑顔で「神様からの贈り物」と言葉をかけられ、周囲も「2度と打てない」と驚きの反応。雨宮自身も「本当にたまたまです、1000回に1回しか入らない。仲間に支えられたお陰」と謙虚に繰り返していた。だが、「ロングシュート専門の練習をやってきて、4本蹴って何本外したら罰ゲームというような練習もしてきた」というトレーニングの成果を10番は大一番で発揮。初戦を引き分けスタートし、この試合も先制点を奪えずに苦しんだチームを救う雨宮のスーパーゴールだった。

「前の試合はずっと自分が外していた。自分のせいで引き分けて落ち込んでいた。きょうは勝ちになって良かった」とホッとした表情。前線からの厳しい守備でもチームに貢献するFWは「本格的にサッカーをやるのは高校で最後。絶対に勝ちたい」。花咲徳栄と戦う次戦もどん欲にゴールを狙って勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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